壊される里山( 〜2010年12月31日)

5月に工事開始の動きがあったものの、 すぐに中断されて平穏な状態が続いていましたが、 10月25日に突如、伐採が開始しされました。COP10の会議の最中ということもあり、 センセーショナルな出来事としてニュースになったり、 国会で取り上げられたりもしましたが、工事は止むことなく続いてゆきました。
前年の5月に工事説明会はあったものの、再開にあたっては何の説明もなく 、始まってみると実際の工事業者も変わっていて、強引な住民無視の工事が続きました。
今後もこの種の内容と規模の工事が有るかどうか判りませんが、自然破壊の無残さと 工事がどのように続き、どんなことが起こるのかを知っていただき、 工事業者との折衝の参考になれば、という気持ちも有ってまとめてみました。


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平針の里山

壊される里山-その2
壊される里山-その3

名古屋市への質問と回答‐樹木
名古屋市への質問と回答‐里道


10月25日
この日、里山内から突然チェーンソーのような音が響いてきました。伐採の開示せす。



10月26日
里山の北側の公道と接する部分にフェンスが設置され、出来立ち入り禁止の告知板が掲示されました。

伐採で追い立てられたタヌキが周辺にサマヨイ出て来ました。



〜10月30日
大きい溜池の周辺の伐採が進められました。



10月31日
私の住まいの前は雑木林と竹林に覆われ、溜池は見ることが出来ませんでした。 この日の朝起きてびっくりの光景が目の前に広がていました。非常にショッキングな光景でした。



11月1日
伐採後の樹木や竹を重機を使って整理しています。 重機が走るたびに緑が無くなり地面がむき出しになります。 またタヌキがマンションの横をさまよっていました。



11月7日
真ん中あ辺りに僅かに残っていた樹林が全て伐採されました。 そして丸坊主になった山の中央に何故か、 ナラ枯れで枯れた大木が1本だけ残されていました。



11月11日
いよいよ土砂の搬入が始まりました。延べで40〜50台のダンプが出入りしました。 にもかかわらず、作業員のみで交通整理の人員も現場責任者らしき人影は見当たりませんでした。



11月14日
伐採直後はそれなりに美しかった(10月31日朝の写真)緑も、枯れ葉色になり重機により地面はむき出しになり、 醜い姿が広がりました。



11月15日
この日の朝、大きい溜池の堤が壊されました。 水は下の池を経由して田んぼに流れ込みました。しばらくして、田んぼは満水状態になり、 午後には隣接民家に溢れ出しそうになりました。下請けの会社の社長が対応していましたが、 現場責任者たる施工会社の社員はこの日も不在のままでした。
夕方には溜池は水底が見えるほどになりました。



11月16日
夕方気が付くと重機がヌカルミにはまり込んで動けなくなっていました。約1時間悪戦苦闘していましたが、 もがけばもがくほど沈み込んで行き、日没で作業は中止となりました。 翌朝、重機1台を追加して引っ張り上げられました。周辺の住民は「沼の祟だ」と。



11月19日
この日は殆ど風は有りませんでしたが、里山の内も外もこの砂塵です。 ご近所の方が通報したらしく、保健所の公害担当の人が現況確認に来ていましたが、 現場責任者は相変わらず不在のままでした。 交通整理のガードマンはこの頃から1人雇われていました。


大きい溜池から水が抜かれてから2日になりますが、水が枯れる気配が有りません。 写真左下の方から、水が湧き続けていました。 この池がどんな渇水時にも水が無くならなかった理由がこれです。 こんなところを埋めてどんな宅地が出来るのかと、他人事ながら心配になる光景でした。


11月25日
ほとんど手付かずだった、トウカイコモウセンゴケが群生する湿地帯の伐採がこの日行われ、 夕方にはまた景色が大きく変わっていました。



11月30日〜12月1日
大きい溜池は大量の土砂で埋められ、ほとんど水が確認出来ないようになりましたが、 それでも一夜開けるとまた水溜りが出来ていました。



12月9日
溜池の泥濘を固化する為に土壌硬化剤が投入されました。 この日以降も各所で大量に投入され続けました。 セメント系の薬剤で人体には無害だそうですが、撹拌する度に白く噴煙の様に舞い上がるので、 何も知らされていないと不安になってしまいます。



12月15日
延べ100台を超えるダンプが往来しまし、 時として構内も道路も渋滞に近い状態になることも有りました。


交通整理のガードマンも人手不足状態。 何台ものダンプがガードマン不在のゲートを出入りしたり、 ダンプが左折直後にガードマン不在の横断歩道を、下校中の小学生達が通過したり、 安全管理が全くお粗末です。



12月17日
里山の東側の入り口付近の里道の南側(開発地側)の樹木が伐採されてしまいました。 ここは開発区域と隣地の境界がちゃんと定まっていない所(後日境界訴訟になる)。 写真は左が伐採前、右が伐採後。伐採前には見えなかった里道がハッキリ見えるようになりました。


12月23日
前日に里道の土手が削られ、この日の朝白いフェンスが設置されました。 他の場所では機材を積んだトラックが泥濘にハマり込み動けなくなりました。ここも「水のタタリ」?



12月26日
里山でボヤ騒ぎが有りました。破砕機で作られた竹のチップの山から、白煙が上がっているのを住民が通報し、 消防が消火剤をまきました。可燃性のチップは積み上げると、発酵や酸化により加熱・蓄熱され自然発火に至ることはプロなら知っているはず。 明らかに安全管理に対する怠慢です。


里山の水
開発業者は里山の水に苦しめられているようでした。 溜池や草木があることで成り立っていて里山。 そのバランスを壊したことで、自然の仕返しに会ったということでしょうか。

その1
水を抜かれた大きな溜池は少しづつ土砂が投入され殆ど埋め立てられ、水の湧いている所も土の下になりました。 しかし、周辺部には僅かに水溜が残り、それが日に日に大きくなりちょっとした池のような大きさにになりました。

12月20日


12月31日


里山の水-その2
果樹園だった所。数十センチ掘削工事をしたら水が浮いて来ました。一向に水が引く気配が有りません。 左の写真は朝日に光っている所が水溜り。 右は反対側からの近景。


里山の水-その3
左の写真は田んぼが埋め立てられた跡、右はメダカ池が埋められた跡。 どちらも一旦は見た目には水は無くなっていました





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壊される里山-その2
壊される里山-その3

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