Natural Cafe Jazz Live Report 2004.01

contributed by hyaralin-san


金曜ゴールデン洋楽劇場

ユカピー3
岡崎好朗(tp) 榊原洋子(vo) 後藤浩二(p) 島田剛(b) 黒田和良(ds)
☆ ☆ ☆

節目ライブ
蔵のジャズライブも、はや20回目を迎えた。ジャズフリークで、ピアノ屋さんを営むファーザー丹羽氏(ライブの司会担当)及び、 その娘さんでナチュカフェ店長として店を切り盛りするMamiさん。この父娘と有能なスタッフの頑張りにより 今や「岐阜のナチュラルカフェ蔵」といえば東京方面でも認知されつつある立派なジャズスポットだ。 とにもかくにも、20thおめでとうございます。 さらにこの節目ライブはおあつらえ向きの金曜日。明日は休みだ〜。 最も手放しで遊べる夜である。さー、1st、2st、さらに打ち上げまで、長〜い夜が始まった。
Real 後藤3
しばらく東京のミュージシャンが続いていたため、正直そろそろ名古屋のジャズメンも聴きたいなー、なんて思っていた矢先に 今日のライブ。さらに、地元の人気ジャズメンに全国区のスタープレーヤーを掛け合わせるという心憎いセッティング。 フライヤーを貰った瞬間から期待は極大であった。 世に「後藤浩二トリオ」は数々あれど、後藤トリオ中の後藤トリオ、後藤トリオの決定版といえば本日の「後藤・島田・黒田」であろう。 2ndCDもリリース直前で、今もっとも充実している3人だ。 というわけで今夜は後藤さんの影のマネージャー(と僕が勝手に呼んでいる)O井さんや、Meiさんらお弟子さんたちも客席に陣取って、音だしを待ちこがれていた。
happy birthday
歌姫榊原洋子ちゃんは2度目の蔵出演。ジャンルを問わないスケールの大きなシンガーで、 名古屋でも同タイプの歌手はなかなか見当たらないだろう。そんな彼女、何と今日がバースデーとのこと。 でも、誕生日だと判明したのは打ち上げの席でのこと。だから、バースデーライブってわけじゃありませんのであしからず。 御年31歳。えっ、そこまで書いていいの・・・。ハハハッ、彼女はプロフィールで生まれた年を明かしている数少ない歌姫なのだ。 だからここで公開するのはノー・プロブレムってわけ(笑)。これから脂が乗って歌い手としてどんどん充実してゆく過渡期にある。
お待ちかね
本日のスペシャルミュージシャンがラッパの岡崎さん。 僕も待ちに待っていたトランペッターの一人である。98年にグッドフェローズでBAGUに出演して以来、実に6年ぶりの来岐 (本人の証言です)。 2年前に一度角田健一ビッグバンドの岡崎さんを聴いているが、やはりこの人は間近でコンボで聴かなきゃね。 蔵ではすっかりお馴染みとなった松島さん同様、人気実力とも兼ね備えた日本のトッププレーヤーである。 昨年8月にリリースされたファーストリーダーアルバム『Hank's Mood』(岡崎ブラザーズ)は素晴らしいできばえ!


1st set

1.like someone in love (inst)
2.body and soul (inst)
3.lover man
4.feel like making love
5.just the way you are
6.root 66
7.house is not a home
8.this is new
9.i'm walkin'
10.all of me (an encore)
黒田さん
名古屋の人気ドラマー、初登場!

島田さん&岡崎さん
やっと聴けたぜ!岡崎さん!

2nd set

1.solar (inst)
2.stella by starlight (inst)
3.lover man
4.feel like making love
5.hurry change
6.love for sale
7.don't let me be lonely tonight
8.this is new
9.house is not a home
10.i'm walkin'
11.root 66 (an encore)

まずはローギア発進
まずは歌物スタンダードをミディアムテンポで、さらにバラード中のバラードをカルテット演奏。 ソフトタッチの立ち上がりで一気に全身の力が抜け超リラックス。 何とも柔らかいラッパの「音」がすんなり体に沁みこんでくる。いやはやウワサ通り。 歌伴が待ち遠しい。地元トリオの演奏が、これまたまったく違和感なく岡崎さんを盛り立ててゆく。 何たって「本物の」後藤浩二トリオなんだから。ステージ最奥で黙々とリズムを刻む島田さん、 相変わらず手堅いベース。今日も後藤3サウンドのキーマン的役割を担う。 蔵初登場のイケメンドラマー、黒田さん。名古屋の若手ナンバーワンと言われる彼だが、 意外なことに岐阜まで遠征してくることは少ない。ひょっとしたら蔵出演は事件かも(笑)。
増量サービス中
こんなメンツをバックに歌える歌い手は果報者だ。 バラードでは、万事ツボを心得た岡崎さんの伴奏と、リリカルな後藤さんのピアノが、 洋子ちゃんの歌の「艶」を大幅増量させ、 ビートものでは、キレのあるソロと絶妙のタイミングでヒットされる非常に効果的なハイノート で「火力」をアップさせる。まさに固唾を呑んで惹きこまれてしまうステージだった。
榊原流選曲術
今夜はいわゆる「ジャズ・スタンダード大全集」の類に載っているような曲は比較的少なめ。 70年代以降のポピュラー、ロック、ソウルの渋い名曲をアレンジしてたっぷりと披露。 1−4、1−5、1−7などなど。洋子ちゃんにとってはきっと宝物のような曲たちであろう。 ジェームス・テイラーの2−7は、泣けたな〜。
打ち上げ初参加
実は僕はジャズライブ20回のうち、19回聴いているがまだ打ち上げには一度も参加したことがない。 何かタイミングが合わなかったみたい。けれど今夜は、いよいよ嬉し恥ずかしの初参加。 そわそわドキドキ・・・。BAGUでの習性で、ついつい片づけを手伝ってしまいたくなる衝動を グッと抑えてじっとセッティングを待つ。 要領を得ないものが手を出すと大変邪魔になることはよく心得ているつもり・・・。 しばらくして岡崎さんが席に着いたのをめざとく見つけて、スッと横に滑り込む。 女の子ではなくこんなオヤジに横に着かれてさぞ不本意だったろうがそんなことは気にしていられない。 とにかく、色々話が聞けて有意義であった。宴もたけなわ、ちょっとした洋子ちゃんバースデーパーティーに移行。 地元の4人は皆さん同年代の仲良しバンド仲間であるだけに、もー言いたい放題(笑)。 面白かった〜!これからは打ち上げも参加かな。何たって自宅まで徒歩12分という地の利をいかさなきゃね。

榊原洋子
70年代ロック、ソウル、泣ける〜
後藤浩二
アゴがムーミンじゃなくなってます(笑)

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