2004年1月1日

 詩 人

榎本 初によるのページです



  風待草

チョコレィト色の鞄背負い初めて街を歩いて
コンクリィトグラウンドに囲まれていた公園
いや溢れていた光の奥のベンチには三人ほど
掛けられるだろうか鞄降ろさずに独り真ん中
両腕伸ばして深く吸い込んだ空が容易く街を
包んでいたことなんて大したことではなくて
梅の花の白メジロの歌に太陽がこぼれていて
揺れていないブランコから南へ伸びる小径へ
踏み出そうか子猫の尻尾が地球を擽っている

              二〇〇二年三月三日
なかない猫・バナー
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