2004年1月1日
詩 人
榎本 初
による
詩
のページです
光と夢
木肌に滲む硝子木枯らし聞こえない
届かない蒼い凪がない薙いで波立つ
ひねもすさらされた空の 冬の日向
小山の手前の屋根の緑に貼られた
桃色 橙色 青と白の縦縞 蒲団
柄は花のような 蒲団桃色橙 色
夜 藍に焼けた急須がそそぐ濁りの
裏に稚く涙落としていく捨てていく
二〇〇二年三月七日
一月十二日
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ENOMOTO Hajime
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