1999年9月14日

 詩 人

榎本 初によるのページです


 太陽の匂い

 太陽の匂いに
 吸込まれるようにして
 布団の奥へ  ・・・布団皮は褪めて
 左の頬を圧しつける
 太陽の匂いに

   南の島の民族の叫び

 叫びは声にならない
 九億四千六百六拾八萬四千八百ノ木
 少シダケ ソダッタ
 大木 悠久ノ幻

   大国の奢り

 大人からの解放
 自由からの解放

   乱れた行進
   独立の詩(うた)

 失われたものを
 求めるようにして
 布団を残して  ・・・布団皮は濡れて
 右の拳を握りしめる
 失われたものを

   回復せねばならない
   治安を
 
 取戻さねばならない
 秩序を

   急げ

 急げ

   彼らは忘れない
   胸奥に燃え激る炎

 太陽の匂い



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