1999年5月25日

 詩 人

榎本 初によるのページです


 ひかりの音

 ひかりのベールが 空を被う

 つかいふるしの 綿毛の隙間から
 にじみでて くるかこないか
 大地に のしかかり

 わたしは 目を閉じない

 堕ちよ
 さあ はやく
 地を刺せ ひかりを貫(ぬ)けて

 

 風を 緑を ひかりが抱く

 ちいさな ましろな 真綿に気づかず
 息を乱して 駆けていくのか
 大空 とおく 青

 あなたは 瞳を濡らす

 謳えよ
 より つよく
 天壌無窮 己身の鳳城

 

 わたしたちは 舞台へ向かう

 聞える
 そう はっきりと
 澄みわたる ひかりの音


ナカネコ!
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