大 印 展



  平成29年度,、 第65回大印展の4部門に出品しました。

  密刻の部で 金賞 、篆刻の部で 銀賞 を受賞しました。
  
  
今回は4部門5作品を制作し、出品しました。 ここでは、その中でも3部門の紹介します。

   
★ 篆刻の部はこちらからご覧頂けます。 

木口 密刻の部

■木口 密刻の部   金賞受賞

文字は 「百華繚乱」 と彫刻、この部門に出品する人はどこかにこの文字が彫刻されています。

紋様は自由で好みの紋様を彫刻しますが、課題が「百華繚乱」なので桜や菊の和柄文様を金魚型の中に・・・尾びれの辺りに花びらを散りばめました。

よく見ないと金魚を型取っている事は解らないかもしれません。
  
実際に彫刻する材料は柘の36oの駒を使用しますので、この画像よりも小さく、細線は髪の毛ぐらいの線です。


□今回、久しぶりにこの部門の制作で、随分、時間がかかりました。

以前、金賞、銀賞を何度か頂き、無鑑査になっていましたが、この部門に何年も出品していませんでしたので無鑑査も無効になってしまいました。

木口 認・実印の部

■木口 認・実印の部   無鑑査

この部門の課題は 「井伊直虎」 「祐圓」と彫刻しています。

材料は15oの駒を使用し15o丸と15o小判で彫刻しました。

出品者は同じ課題で書体と文字のバランスなどを審査されます。

二点一対で一つの作品とし、どちらかが良くても悪くても評価されません。



普段の仕事もそうですが画数の少ない単純の文字ほど難しくバランスなど個性がでます。

□この部門は過去に金賞、銀賞2回、銅賞を頂いて、無鑑査になりましたので、金、銀、銅の審査をされません。

木口 角印の部 ■角印の部(印篆・古印体)   褒 賞

実寸は36o角の木の駒に彫刻しています。

文字は 「国際博覧会大阪誘致」 と入っています。

この部門の書体は 古印体 または 篆書の中でも 印篆体 のどちらかの書体、限定での部門です。

今回の書体は丸みを強調した古印体で仕上げました。

□この書体は、全体に丸みがあり、線の強弱のある書体で所々、くびれを入れ、あえて一本の線を切っています。

普段の仕事よりは少し丸く柔らかい感じにしました。

ご覧頂きありがとうございます。

今後も技術を磨き地域一番の職人を目指し、勉強のため、この様な技術展覧会に出品し続ています。

また、この展覧会での評価は昔ではなく今、現在の技術の物差しとして見て頂ければと思います。

解りづらい部分ではありますが、お客様にも少し、印鑑の善し悪しを考えて頂ければ幸いに存じます。

最近、業界でも技術力の低下と言われる時代、自分は技術にこだわり、大切に使えば一生、使える印鑑、本気で本物の印鑑を彫刻したいと思っております。

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