明かりの道具
Antique Potterys for Lighting in Edo era. You can click on each image
for a large view. Japanese only.
火をともした短檠
「そばちょこ入れ」にあかりの道具を飾った。
升の中身はW12xH11cmで42個飾れる。本来はガラス扉が有ったようだ。
陶器で作られた秉燭(ひょうそく)などの紹介
写真をクリックすると拡大し解説文が読めます。
ひょうそくとは油に灯芯を浸して灯をともす容器です。高さは、13cm以内です。
燃やす油として古くは、植物油のゴマ、エゴマを使っていた。
その後菜種油、綿実油を使うようになり近世になって灯油が使われた。その他油桐、南京ハゼも使われた。
(灯油が使えるのはランプのみでひょうそく類は必ずサラダ油で点灯する事。)
動物油としては、鯨、鰯、ニシン、サンマから絞った魚油が使われた。
普通は、行灯(あんどん)の明かりとして火袋 (ひぶくろ・・灯火の燃える、紙で覆われた空間)
に入れて使った。
種油は、粘性が高く垂れるので鍔(つば)を付けたりして油汚れを防いだ。
垂れた油は、回収出来るようになっている。
和ろうそくは高価で、日常は使えなかったのでこのひょうそくが主に使われた。
ひょうそくの意味は、手で持つ明かりということらしい。
現在では、ほとんど使われていないが滋賀県の寺でお灯明に油皿の灯芯を灯していた。
灯心は仏具店で手に入る。津市一身田の仏具店で手に入れた。
長い灯心は、茶道具店で手に入る。京都の茶道具店で手に入れた。
灯明用の油も仏具屋さんに有るかも。
古い灯火器を使う時の注意
古い灯火器は、植物油で燃やすようになっているので灯油を入れ点灯すると火がフラッシュオーバーする。
灯油と植物油半々の物でもフラッシュオーバーする。
見分け方は、燃えるところが油溜と別になっている物。下の器具では掛け形、油壺形、実用新案の物は良かった。
重ね形、たんころ形、人形形等実験したが見事フラッシュオーバーした。危なかった!
自己責任で楽しんで下さい。
フラッシュオーバー:灯心部のみ火がついているのが普通だが温度が上がると油溜部も可燃温度になり此処へも火が燃え移る。
油溜に火が付くとますます温度が上がり危険です。
まずサラダ油で試して下さい。
重ね形を6種紹介する たんころ形
実用新案 皿形
蓋の裏に登録新案27524と書かれている。最近の物。
瓦灯
終夜灯として使われた。 ねこ形の掻きたてが可愛い。 点灯すると煤で顔が真っ黒けになる。
点灯してみました。明かりの漏れ具合がキレイです。
掻きたて
上の鳥の形をした物
かがり火 竹かごの照明器具。
ひでの紹介も有り
古い竹のかごの内部に和紙を張り白熱電球を入れた。
「ひょうそく」とは: 形がヒョウタンに似ているところからそう呼ばれるようになった。
「ひょうそく」のそくは、「ろうそく」のそくからきている。
愛知県蒲郡市の蒲郡市博物館を訪ねた。
・・・・故岸間芳松氏の集めた灯火具資料が約700点も有る。必見
参考資料
”あかりの古道具” 坪内 富士夫
”あかりと照明の科学”
”灯火具コレクション(1)” 蒲郡市博物館