トルコ陶器絵付け工房「ふうり」
私にとってのトルコは単にアナトリアのトルコ共和国に限りません。土耳古(トルコ)族はユーラ
シアの各地に散らばっているのです。東の中国ではウイグル 族に会い、お互いに異なるトルコ 語で何となく意思の疎通ができ、西のイランではアゼルバイジャン系のイラン人とこれまた理解 し合う事ができる。中央アジ アにもチュルク語系(語学的に言うと「ウラル・アルタイ語族」)を話 す人々、いわゆる土耳古(トルコ)族がたくさんいます。キルギス族、カザフ族、ウズ ベク族、ト ゥルクメン族、細かく言えばまだいるらしいのですが。
こんなに広い地域に散らばっているのは私には奇跡としか言い様がありません。歴 史をひも
解いていけば、彼等の祖先が騎馬、遊牧民族であったから今の現状がある事がよくわかりま す。彼等の移動の歴史は私にとって悠久のロマンなので す。もともと彼等はその昔、イスラム 教を受け入れる以前シャーマニズムであったそうです。それが、イスラムを受け入れてから素 晴らしい芸術を世に送り出 していきました。その一つが私のやっているタイルです。
私は理由は分からないのですが、なぜか土耳古に惹かれてしまいます。恋をする時、理由など
なく夢中になるあの感覚なんです。ちょっとこんな事を書くのは 恥ずかしいのですが、魔法をか けられた感じとでもいうのでしょうか。
ここではトルコ共和国以外の国でみつけた「土耳古的なもの」を御紹介します。
|