トルコ陶器絵付け工房「ふうり」





キュタフヤの工芸家たち




現在キュタフヤ在住の有名な工芸家、工房の一部をご紹介します。
工房の名前に「チニ」という言葉がよく出てきます。
「チニ」とはトルコ語で「タイル、陶器」のことです。



*青い字の工房はリンクしています。



Osmanli cini (オスマンル・チニ)
オーナー:Sitki Olcar(ストゥク・オルチャル)
作品はオリジナルが主力。セルチュクデザイン、モザイクデザイン、キュタフヤデザインなどをアレンジし、彼独特の世界が作品に表現されている。温もりのある作品が多い。
Iznik cini (イズニック・チニ)
オーナー:Mehmet Gursoy (メフメット・ギュルソイ)
イズニックデザインをアレンジした作品を制作。使用色はオリジナルのイズニックデザインを忠実に再現している。描写と色使いに定評がある。
Iznik cini  http://www.iznikcini.com/
Marmara cini (マルマラ・チニ)
オーナー:Ismail yigit (イスマイル・イート)
オスマン帝国時代に一世を風靡したイズニックデザインを忠実に再現している。イズニック焼きのレプリカともいうべき作品を制作。イスタンブールのトプカプ宮殿のハーレムで見られる石英を約80%含んだタイル(タシュチニ)の制作も手掛けている。
Ismail yigit  http://www.ismailyigit.com.tr/
Altin ciini(アルトゥン・チニ)
オーナー:Mustafa Kiratli
Mehmet Kocer(メフメット・コチェル)氏をディレクターとし、イズニックデザインをアレンジした作品を中心にモスクでよく見られるタイルも制作。イズニックデザインにこの工房独自のオリジナリティを盛り込みながら制作している。
Altin cini http://www.altincini.com/
Klas cini (クラス・チニ)
オーナー:Nimet Varli (ニィメット・ヴァルル)
5年ほど前からこれまでのトルコの絵皿界の観念をやぶり、新しいデザインと色彩で近年人気上昇中。カラフルな色使いとかわいらしい細かな花模様が特徴。
2004年1月NHKのBS放送で紹介される。
Anadolu Elsanatlaari Galerisi(アナドル エル サナットラル・ガレリスィ)
オーナー:Yildiz Ozmutaf (ユルドゥズ・オズムタフ)
オスマン帝国時代1895年よりキュタフヤでチニを始めたMehmet Emin (メフメット・エミン)氏の4代目の工房。Mehmet Emin は「現代キュタフヤ陶器の父」ともいうべきキュタフヤにとって大変重要人物である。「トルコ共和国の焼き物産地−キュタフヤ」でも触れたように、イズニックデザインとは異なるたくさんのキュタフヤデザインを考案し、現在もそのデザインはキュタフヤで受け継がれている。
Anadolu Elsanatlaari Galerisi http://www.atolyeanadolu.com/
Ozer cini (オゼル・チニ)
オーナー:Muradiye Celik (ムラディイェ・チェリキ)
イズニックデザインをアレンジした作品を制作。制作者の若さみなぎった描写力が定評。2004年1月NHKのBS放送で紹介される。
Yetik Sanat Malzemeleri(イェティキ サナット マルゼメレリ)
陶芸用品を販売するキュタフヤの小さな陶工たち御用達の店。ここで絵つけ用の道具(筆、コンパスなど)、デザイン、材料(素焼き、絵具など)がほとんど揃う。今では2代目のKenan Yetik氏が経営しているが、一代目のAdem氏が起した絵皿のデザインを販売している。その数200種以上。彼はキュタフヤ陶器デザイナーと言っても過言ではないであろう。
Yetik Sanat Malzemeleri http://yetiksanat.com/(トルコ語のみ)
Saim Collection (サイム コレクション)
オーナー:Saim KOLHAN (サイム コルハン)
キュタフヤの多くの工房の中でも実に芸術性の高い作品を生み出している。Minyatur(細密画)は特に素晴らしい。作品のレイアウトも斬新で現代的である。個人的には、これからますますこのような個性的かつクラシカルなものを取り入れたこちらのような工房がトルコで増えてもらいたい。
Saim Collection http://www.saimkolhan.com




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