十二人の怒れる男。。。12ANGRY MEN

映画界不朽の名作。


ロシアの監督がリメイクしたらしいですが
恐らくネタを拝借しただけで、別物と考えた方が良さそうです・・・見てないから分かりませんが。
でも95分160分になってたら、そう考えるのが妥当なのでは。


ロシアヴァージョンは今度に見るとして
素晴らしいですね、この映画は!!
全く無駄の無い充実しまくりの95分を過ごせました。


本作は1957年の作品みたいですね〜、白黒だもんな〜。
だからこそ良いのだ!!
色が無い為、余計な情報に気が散らなかったし
服の擦れる音とか生活音を拾いまくりな為、非常にリアルでしたし
エンドロールが無く簡潔なラストが、すっきり感に拍車をかけておりました。


超が付く有名作品ですが、一応、内容をちょろっと解説。


スラムに暮らす18歳の少年が父親を刺殺した事件の裁判にて
陪審員に選ばれた12人の男達の繰り広げる熱き論争(全員の意見が一致しないといけないのでね〜)。


これだけ書くと、ふぅん、って感じでしょうが違うんです!!
これは本当に(泣ける〜とかとは別の意味で)感動する熱い映画なのです。


たった数時間の出来事、舞台は狭い部屋一つ。
登場するのは美形でもないおっさん達12人。
事件の回想シーンも無く、少年の描写もおっさん達の台詞の中でのみ。
しかも事件自体は平凡で、派手なトリックは無く、有り触れた物。
なのにどんどん引き込まれるのです、彼等の論争に!!
尋常じゃない迫力と、絶える事の無い緊張感、マジに圧倒されます。


12人のおっさん達がまたそれぞれ良いキャラしてるんです。
僕は実際に見る迄、絶対おっさんの区別が付かなくなるよこれ〜、と思ってたんですが
愚かだなぁ、ははは・・・。


唯一の少年無実派だった主人公、かっこいいぃぃぃぃ。
無実だと思ったからではなくて、疑問があるから有罪としなかった
自分が有罪と言えば、全員一致で少年は死刑になってしまう
実際、有罪かもしれない
でも、幸福とは言えない環境で育って来た彼の為に、もう少しだけ話し合ってあげよう
その心意気に!!
僕は痺れたのです。
しかも最初は控えめだったのに段々と熱さを滲ませ始め
熱いながらも冷静で、兎に角、頭がきれるのです。
相手に墓穴を掘らせるような方向に誘導する会話の妙を堪能すべし。


2人目に無実を主張したお爺様、この人の存在のでかさは半端じゃなかった!!
他より長く生きて来た故の観察眼か生まれ持った能力か
この人のお陰で、圧倒的確信を持った有罪派の眼鏡さんの主張を崩す事に成功した。
誰もが眼鏡さんの意見に反論出来ず、覆す事は不可能に思えたのに・・・。
なんて使えるじぃさんなんだ!!
僕は将来あぁいう風になりたい、あんなじぃさんに!!
素敵過ぎる!!


全員の説明は長ったらしくなっちゃうので、まぁ適当に・・・


声が高いおっさん
1番まともな人かも、僕は心の中でピクシーと呼んでた。


広告業?のおっさん
多分〜他人に左右され易い人かな、仕事の事で頭がいっぱい。


司会進行役をしていたおっさん
教師だけど何気に終盤迄、有罪派だったなぁ。


スラム出身のおっさん
ナイフの件は彼のお陰で解決、あの時は輝いていたよ。


目上の人を敬えと言って怒るおっさん
僕の憧れのお爺様に対する話し方は優し過ぎるほど優しかった。


頭の良い移民のおっさん
貴方の英語も不正確ですよ、の一言はかっこよかった〜。


早く帰りたいおっさん
面倒だから無実派になる、と言ったけど、本心から無実なんじゃないかと思ったんだと思う。
良い人そうだもん。
そう、何を隠そう僕はなんとなく彼がお気に入りなのだ。


偏見だけで中身空っぽのおっさん
最終的に燃え尽きた灰のようになったので、全ての発言は流してあげよう。


多分、唯一きちんとした確信の下に有罪を主張していた眼鏡のおっさん
お爺様によってそれは崩れ落ちたものの
僕は本当に、この人は攻略不可かと思いましたよ・・・健闘。
そして最後に残る有罪派がこの人ではないってとこが良いんだな〜。


最後まで有罪を主張したおっさん
証拠とかはまるで無視で、どうやら息子さんとの関係が上手くいってないのが原因で荒れてたらしい。
彼が泣き崩れて、無実だよ、と言うシーンは何故か感動させられた・・・。


12人分あるかな〜?誰か抜けてたらすいません。
こんなメンバーなんです、そら白熱しますわな。
色んな感情を抱きながら観てましたが、終わってみると、なんてすっきりしたんでしょう!!
清々しい!!


主人公以外は初め、有罪に決まってる、と考えていたのに
どんどん生まれる疑問に次第にのめり込んでいく様子は凄かった。
作品中、分からない、という言葉が多く登場しました。
うん、本人以外は誰も何も分からないんですよね、いつだって全ては。
有罪かもしれない、でも分からない。
おっさん達が必死に「分からない」を追う姿に、なんだか胸が熱くなったのです。


死ぬ前にこれを見といて良かった!!


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