UPSIDEDOWN

二重引力の世界。
これは不思議。
富裕層の暮らすと、貧困層の暮らす
空の鏡に映ったような、それぞれの世界。
近くに居ても、別の場所に立ち
お互い見上げながら話さなければならない。
互いの世界の物質は、その世界での重力を、それ自体が纏っている。
別の世界のものは、反物質と呼ばれ、逆さになっちゃう。
SFらしくて面白い映像。
貧困層に生きるアダム
富裕層に生きるエデン
高い高い場所で空を仰ぐと、逆さにお互いが見える。
そうして幼かった二人は恋するお年頃に。
ロープを使ってエデンはアダムの世界へ。
しかしそれは許されざること。
追われる二人。
撃たれるアダム。
手離すロープ。
落ちるエデン。
その後会えないまま時は経ち
10年
アダムはすっかり大人に。
ピンク色の研究に勤しむ毎日。
このピンクが映像美に拍車をかける。
さて
死んだかと思っていたエデンが生きていることを知ると
嬉しさのあまり
彼女の働く会社に入社したがるアダム。
ピンクのクリームの研究がかなり凄いので、あっさり入れた。
その会社の中がまた不思議。
SFの楽しいところ。
唯一親切にしてくれるのは、上の住人なのに変わり者で
色々世話焼いてくれるボブ
切手の収集家で、下の世界の切手を欲しがってたり。
ところでエデンはどうやら、あの10年前の落下の衝撃で
記憶喪失になっている。
上の人ときちんと話すのはとっても大変。
苦労して会ったのに、正直に本当のことが言えない。
名前まで偽って、ボブだとか名乗って。
エデンは初対面の状態から再びアダムに惹かれる。
けどピンクのクリームのプレゼンテーション中に
本当の名前と下の世界の住人ってことがばれる。
エデンはショックを受ける。
が、本当の名前を聞いたことによって、逆に過去の記憶が戻る。
難なく二人の愛は再燃する。
しかしこの世の秩序がそれを許さない。
追われる二人。
引き離される二人。
アダムは諦めて、下の世界で精いっぱい生きようかと考え始める。
が、大親友は諦めていなかった。
会社をクビになったボブは一人で
アダムの革命的発見の研究を続けてた。
そんで、そのすんごい液体を自らに注射してみたり
アダムの開発を
自分の切手コレクションを売り払ったお金
特許とって!!
このボブはな〜んと良い奴なのでしょう!!
持つべきものは、才能豊かで素晴らしい親友ですね!!
あ、因みにアダムとエデンですが
いや〜空中戦でもやることやってんですね。
器用な人達だなあ!!
双子を身籠ったエデンは体質が変わったとかなんとかで
下の世界で暮らせるんですって〜。
で、この二人の愛が世界自体を変えてゆくのだそうでして
それはまた別のお話だそうでして
ふむ・・・。
そういう終わり方か!!


ボブはなんて良い奴なのでしょうね〜。
無償の友情といいますか。
ボブの気持ちも分かるぜ。
アダムはなかなかわんこ属性の若者でして
ピュアハートの持ち主なのですね〜。
ちょっと小首を傾げ気味で
黒目がちな目をきらめかせて
わんころみたいに笑うから、皆なんとなく彼を許してしまうようだ。
結構深刻な過去を経ている筈なのに
どうしたって甘ちゃんなこの若者を
皆がみんな心配してくれてる。


SFなメカニカル映像より、幻想面が強くて
ピンクの液体やらもそうですけど
過剰過ぎない映像美で良かったです。


二人の恋愛自体には障害がある意味、ない。
二人はある意味、とんとん拍子で事が運ぶ。
上と下ってことだけが問題だったのである。


上と下っていうが
お互いから見ると、お互いが上で自らが下に見えてる筈だよなあ。
貧富の差が上とか下とかって判断基準なのだろうけど
何はともあれ
最終、どちらの世界も栄える未来が待っているようだから
良かったね!!
でもきっと隅の方にはまだ貧しい人々が暮らしていて
以前にも増してその落差は凄まじいのだろうな。
何かが発展する、栄える、というのは
つまりそういうことですね。


すいーって昇ったりする移動してみたいな。
気持ちよさそうだ。


主人公たちが10年の歳月を経て
全く同じ過ちを繰り返してしまう。
もっと慎重にならんかい!!
しかもちゃっかりやるこたやってよお。
ばかっぷるさん、お幸せに。


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