超能力者

久々に韓国の映画を観ましたら、面白かったのです。
前に何かのDVDの新作案内でちらりと見掛けて
むむ、これは観たいぞ、と思ったのですが
間違いではなった、るんるん。


片足のない超能力者君。
彼はその力によって、幼い頃から大変でした。
母親は息子を愛していましたが
能力の使用条件であるを布で覆いました。
父親はうんこ野郎でした。
うんこ野郎な父親をその力でぶち殺すと
疲れ果てた母親に首を絞められてしまいます、が
能力を使ってその場を切り抜けます。
しかし殺されかけた母親の傍にはもう居られません。
彼は一人ぼっちで生きてきました。
その力だけを頼りに。
一方、もう一人の主人公、イム・キュナム
一見ぼけっとしてそうだけど結構しっかり者の彼は
とある、お金を貸したりあれこれする所で働き始める。
その会社はユートピアだなんて胡散臭い名前だけど
雇い主さんはとっても良い人だし
娘さんも美人(僕の好みじゃないけど)。
親友のボバアルも遊びにやって来て、いやあ良い会社だな。
ところがそんな和やかな一時が
停止します。
超能力者君、参上。
彼は目に見える範囲の人間を操ることができるのです。
動きを止めてしまうくらい朝飯前よ。
この力、なかなかに凄いですよ、目が合ってなくても発動できるのですから。
さ〜て、今日も順調にお金を調達するか。
ん?何だ?
あいつ・・・動いてやがる、だと?!
(ザ・ワールドの止めた時間の中で動く承太郎みたいだ)
なんと、何故かキュナムには効かない超能力。
とはいえ他の皆には効きまくりなので、大惨事。
良い人だった雇い主さんは死んでしまいました。
あ、でもそういや監視カメラを設置してたんだった!!
映像を見て驚くボバとアル。
操られてる間のことは一切記憶に残らないのです。
キュナムは超能力者君を捕まえる為に追い掛けることを決意。
超能力者君も、追われているばかりじゃないですよ。
二人の苛烈な戦い。
能力の性質から当然のことですが
周囲の人々、巻き込まれまくりです。
沢山の人が死んでった・・・。
キュナムも相当に瀕死な怪我を負いますが
彼は異常な回復力(桑原みたいだ)で超絶タフで、死にません。
でも親友二人は死んでしまった。
許さんぞ貴様あああああ〜!!!!
しかもあの美人の娘さんを連れてゆきやがった!!
ぼろぼろのキュナムですが
超能力者君も力を酷使し過ぎた所為か、眼精疲労か、視界がきらきら。
どっかの屋上でやんややんや。
お前を殺すまで死なない、とキュナム。
そして死んでいった命の分だけ助ける、と。
超能力者君は、自分だって生きたかった、ただそれだけだ、と叫ぶ。
キュナムに名前を問われて動揺する超能力者君。
そしてキュナムに掴まれて、一緒に落っこちてゆく彼は思う。
誰か、自分を覚えていてくれるだろうか。
彼は死んだけど、超タフなキュナムは死にませんでした。
でもやることやりきったからね、体ぼろぼろで車椅子になっちゃった。
娘さんは無事でしたよ、元気そう。
もし違う出会い方をしていれば、親友になれただろうか
そんな風に考えてみるキュナム。
え〜と
ラストにまさかの、キュナム完全復活というオチで、ハッピハッピーだね!!


キュナムを演じたのはコ・スでした。
っつっても、名前しか知らなかったなあ今まで。
そしてこれからも恐らく・・・顔と名前を一致させるのって大変だ。
さてこの主人公君。
なんだか頼りなげだけど憎めない感じが良いですね。
実際、外人な二人の親友にとっては兄貴分で
緩〜いけど包容力のある、可愛げのある、単純な人。


二人の主人公は追いつ追われつして、一緒に飛び降りまでしましたが
最後まで、分かり合うようなことはなかった。
これこれこんな事情で、と話す機会もなければ
相手をもっと理解してあげなきゃ、と考える余裕もなかった。
そこが良かった!!
お互いに色々知っても尚変えられない運命がどうたらこうたらって
そんなわざとらしい悲劇的な決着でなくて良かった。
結局、キュナムは永遠に、超能力者君のことはよく分からないのでしょう。
でもそれで良いのです。
そういうもんでしょう。


超能力者君は、本編中一度も名前で呼ばれず
(母親ですら呼ばなかったなあ)
エンドロールのキャストのとこ、超人って書かれてあった・・・。
タイトルは超能力者なのに、そこは超人なのだね。


超人君を演じたのはカン・ドンウォン
書いてみたものの、別に知らねえ。
でもこの子がなかなかに可愛かったのでした。
この子の佇まいの所為で、この作品はますます漫画っぽい雰囲気を濃くしたのではないかな。
ひょろんひょろんで片足がちょっと不自由そうで
猫背っぽくて、髪がぼさぼさ?で。
この子が力を使う時の、目の煌めきが綺麗です。
丁度良い光り具合。
あんまし光ってたら「光る目」みたいになっちゃいますものね。
この子の義足が外れて、ぴょんこぴょんこと逃げようとして転ぶ場面とか
グッジョブ表情。


愛国心から言うわけじゃありませんが
やっぱ言葉が良いですね。
通常が必要以上にきつかったりするので
丁寧語が凄まじく優しく感じる。


響きだけを片仮名で書いてみますけど
ケーセッキって
悪口なのですが
僕は何故か昔からですね〜
犬っころがころころしてる図が浮かんでしまって
なんか微笑ましい気持ちになっちゃうんですよね。


基本は洋画しか観ないので、字幕様様に頼りっきりなのですが
多少は聞きとれる言語の場合
やっぱ訳では伝えきれないのだなあ、と再認識しますね。
そう思うと、英語とかフランス語とか
分かるようになれたらどんだけ楽しいことか。


ラストのキュナム完全復活には目を丸くしましたが
それでこそ韓国映画じゃないでしょうか。


死人いっぱい出ましたし、キュナムも血塗れでしたし
そもそも超能力というSFものですし
ヒロインは脇役に徹してますし
うんうん、僕はやっぱり恋愛ものよりこういうのの方が合うや。


でも姉は韓国映画を観たがらない。
しょうがないことだ。
けどけど、折角なのにな〜。


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