ヒドゥン・フェイス。。。LA CARA OCULTA

期待せずに観て面白いと、とっても得した気分になりますね。
これもそうでした。
まさかってくらい楽しめました。
教訓としては
@何の用意もせずに閉じこもるのはよそう。
A他人の気持ちを試すような真似はよくない。
うんうん。
では行ってみましょう〜。


ベレンが行方知れずに。
残された動画を眺めては途方に暮れる恋人(旦那だったかなあ)。
落ち込み過ごす日々。
やがて知り合った可愛い子と良い雰囲気に。
かつてベレンと暮らした家で、別の女性と新たな生活を始めます。
しかし怯える彼女。
この家、おかしいわ・・・!!
はっはっは、幽霊なんて居るわけないだろ〜。
洗面台に溜めた水が波打つし
シャワーの温度が急に変わるし
なんだか怖いわ!!
さてさて
幽霊などやっぱり居ないのです。
実は
ベレンはすぐ傍に居るのでした。
この家には隠し扉がありまして
その厚い扉の向こうには
隠し部屋が!!
この家の元の持ち主?である夫人から教わりまして
ベレンだけが知っている秘密の部屋。
恋人の愛を疑い
よし、いっちょやったるか!!と
ベレンはこの秘密の場所に籠って
自分が居なくなったら彼がどうするか、どう反応するか
マジックミラーから恋人の様子を観察してやろうと考えたのです。

それを突発的に敢行。
・・・本人としては、まあ、すぐにじゃじゃ〜んと出てきて
ドッキリでした〜とタネ明かしするつもりだったのでしょうけど
いやでもやっぱ色々準備しとくべきなんですよ。
慌てる恋人、悲しむ恋人、へたる恋人、ベレンは満足。
こんなことしちゃって御免ね!!
アイ・アム・ヒア!!
出て行こうとするベレン、ところが
が無い。
案の定、鍵が無い。
先述したとおり、突発的に行動した為
鍵を外に(しかも溝に)落としてしまっていたのです。
あっちゃー。
たったこんだけのことなのですが
こんだけのことの為に
ベレンの、恐怖と苦渋に満ちた日々が始まるのです。
恋人は隠し部屋については何も知らないし
鍵も簡単には見付けられない場所に落ちている。
で、食料がない。
何年前のなんだ〜?って缶詰と汚い水・・・あるだけマシか。
マジックミラー越しに繰り広げられる
恋人と見知らぬ女の痴態。
聞きたくないんじゃ、うぬらの喘ぎ声なんざあああああああ〜。
皮肉なことに
ベレンの存在に気付き始めたのは、その見知らぬ女。
水の通るパイプをがんがん叩いて
洗面台の水を振動させ
遂には彼女と会話(水面を振動させて質問に答えたり)をするに至ります。
もしかして、貴方はこの家の何処かに閉じ込められているの?
イエエエエエエエスウウウウ!!!(パイプを叩きまくるベレン)
この辺りのベレンのテンションは凄まじい。
自らの生死がかかっているんですもの。
そしてそして!!
遂に彼女はベレンの居場所をつきとめるのです!!
しかし!!
一人の男を巡る、女の残酷さよ・・・。
彼女はベレンを見捨てる決断。
それから
ベレンからの音沙汰もなくなり
もしやお亡くなりに?
罪悪感ってもんがそうさせたのか
彼女は扉を開き、秘密の部屋へ。
それを待っていたんじゃ糞ったれええええええええ!!
とばかりに襲いかかってきたベレン。
静かに、死んだように過ごしてきたのは全て
この一瞬の為
いつか来るであろうと信じたこの瞬間の為。
彼女を中に置いて、出てゆくベレン。
ああ、生きている・・・。
けれど、もう元には戻せない変化が、確かに起こってしまった。
ベレン自身の心にも恐らく。
あの扉を開く為の鍵を目につく場所に残し、去ってゆくのでした。
完。


これが面白いのです。
怪現象が起こり、ベレンの幽霊?!って怖がらせて
純オカルトホラーかと思わせたり
ベレンを監禁してんのはお前だろう、と地元のポリ公に恋人が疑われて
実は恋人が危険異常者でした的サイコスリラーかと思わせたり。


ベレンがすぐ近くに居るって真実も
この作品にとっては通過点に過ぎない!!
ベレン視点からの物語進行・・・お前が主人公だったんかい!!


このベレンなのですが
大切な相手の気持ちを試そうなんて馬鹿げたことを考え
愚かにもそれを実行し
結果、大変な目に遭う。
完全なる自業自得ですよこれ。
けども彼女には拍手喝さいを送りたい。
彼女は凄かった・・・!!
生への執着が彼女を逞しく成長させたのですね〜。
とにかく必死でキッレキレな演技は見ものです。
人間はこうでなくちゃなあ!!


孤独との戦い?を終えて帰還したベレンの表情。
君はある意味、立派だよ。
鍵を置いて去るラストも、良いなあ。
此処は既に自分の居場所ではなくなってしまった、という離別か。
元恋人に対して
貴方のあの女への愛は本物かしら?
と問うているようにも見えなくない。
でもそんな感情も何もないのでしょう!!
何も!!


現世へと復帰したベレンは
嫉妬や、憎しみや、そういったものから解放され
一歩、仙人に近付いたのかもしれませんね。


心配なのはあの恋人。
鈍そうだから、あれが何処の鍵か、気付けるだろうか。
姫を救い出せなきゃ、君の命も危ないんだぞ。
何故って
しょうもないポリ公ってのが、姫を好いてる腐れ勘違い野郎だから。
姫をうまく見付けだせなきゃ
君、きっとあいつにぶっ殺されちゃう。
頑張ってくれたまえ!!


このように、退屈する暇なんて皆無の
ちょっと変わり種な映画でした。
大満足でした〜。


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