第9地区。。。DISTRICT-9

昔より本が読めるようになりましたが
物語よりも、たとえば
ファンタジー大辞典だとか、図解された歴史解説本だとか
SF小説の紹介だとか
そういうのを読む。
しかもさらっと読む。
だから余り記憶には残らない、けれど
あれ、この響きどっかで・・・?
くらいが楽しいような気がする。


で、SF小説をあれこれ紹介してくれてる本を読み終えると
実質、SF小説自体は一冊も読んでいないのにも関わらず
とってもSF気分。
そんなわけで
ずっと以前に観たこの映画を引っ張り出してきたのです。


第9地区
予告ではたしか、ちょっとコメディ色が強そうというか
面白おかしい映画ですよ的な印象を受けたのですが
中身はなにげに真剣深刻で
しかしながら娯楽性も高く
しかも感動する
予想を大きく上回る興奮を提供してくれる作品でした。


細かいところは覚えてない、どころか
僕は何に関しても、大まかな雰囲気くらいしか覚えていられない。
だからぼんやりとした話し方になっちゃうかもな!!


エイリアンも、地球で生活しようとなると、難民化しちゃうもんですね。
そして繁殖力がミミズ並みとなると
これは大問題ですよ。
見た目は海老チックなのですがね〜。
人間はエイリアンとの仕方ない共存に迷惑ヅラ。
追いやって追いやって、こき使って、追いやって。
主人公は怪しげな液体を浴び、徐々にエイリアン化。
その様子はジョジョ第5部のレクイエム暴走辺りのそれ、に似ている。
内側から自分が変化してゆくのって
恐ろしいでしょうね〜。
こうなると組織から追われる身となりますね。
それ逃げろ〜。
エイリアン達は宇宙船を動かして帰りたいのですが
色々とそれも大変です。
エネルギーとか・・・。
彼等は生活するだけでも大変そうですし。
さてさて
如何にもSFアクションって展開がいっぱいで
メカもかっこよかったです。
主人公は、「3年後に戻って来る」と約束したエイリアンを見送り
地球に残ります。
その後
行方不明となった主人公、の嫁(だったよね?!)が
今でも彼を思っていることを語り
彼が置いて行ったような気がする、と言うのは
金属片で作られた花。
そして画面には
一人のエイリアンがしゃがみこんで、金属を花びらのように曲げている姿。
完。
うおおおおお〜ん。
思い出してまた泣けてきた!!


そうです。
このラストなのです。
言ってしまえばもうそれ以前が仮にくそうんこだったとしても
この素晴らしい感動させる気満々のラストさえあれば
僕は泣いてしまう・・・!!
勿論、本作はラストだけでなく終始面白かったので
感動もひとしおです。


アバター然り、人間の嫌な部分が浮き彫りになる時
同時に
人間の最後の良心のようなものも見付けられて
僕はなんだかんだで人間が嫌になってしまうけれど
同時に
人間がひどく愛おしい存在に思えてくるのも確かで
やっぱり僕は人間なんだなあ、と思う。


(アパルトヘイト云々は置いといて)
子供でも分かるような図式を描いて進行するお話は
単純といえば単純ですが
子供でも分かるような問題が何故か
いつまで経っても解決できない
それが人間ですね。
かつて
こんな簡単なことをどうして大人はややこしくしてしまうのか
と考えていた子供も
やがて大人になると
やっぱりややこしいことに。
それは愚かしいことではないかもしれません。
背負うべきものが増えたり
守るべきものが増えたり
色々な事情がありますからね。
子供の為を思って最善と思われる行動を起こしても
子供にはそれは言い訳のようにしか聞こえない場合もありますし。
映画でも小説でも
僕は繊細な子供心の描写などが美しいと
おお!!
と感嘆の声を漏らしてしまうのですが
それと同じくらい
繊細な大人の心理描写ってのもまた
探しておりましてね!!
偶に
すんんんんんごい良いなあ〜
と腕組みしちゃうような表現を見付けたりしますと
それが頭の中をぐるぐる回り出すんですね。
皆さん、どうやってそういうものを追い払っているのでしょう?
所構わずそれが思い出されて
所構わず感動したりぼんやりしたくなっちゃって
困る、きっと皆、困ってる。
全ては時が解決してくれるわけですが
時間ってのは不思議なもんです、うんうん。


SFといえば目で見ても楽しいもの。
エイリアンのデザインが可愛らしいし
戦いの派手さも不自然じゃないし
吹っ飛び具合も爽快だし
視覚的にも申し分なく楽しい。


3年後、エイリアンは戻って来てくれるのか?
分かりません。
でも僕も主人公と(その嫁と)一緒に待ってみたいです。
待つことはもどかしいですが
待っている間は、人は希望的で居られる気がしますから。


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