ソドムの百二十日

これを図書館で借りる時
ずっと読みたかった本を遂に読めるのだという興奮でいっぱいだった。
今は
うんこな気持ちでいっぱい!!


随分と前に読んで返してしまったので
誰が訳したとか忘れてしまって(そもそも覚える気がないのだからなあ)
ソドムの百二十日だったのか、ソドム百二十日だったのか・・・
でかくて、ほどよい厚みで、字もでかくて
文章が易しかった(優しかった)です!!良かった!!


マルキ・ド・サドといえば?
サディズムの語源、貴族(伯爵家出身)、危ない人、牢獄内(あの有名なバスティーユ)での執筆、革命期の人・・・
合ってるかしらどうかしら、この素敵要素達。
僕は最近フランスに傾倒している(その傾斜20度くらい)のですが
うむ、フランス好きだ。
フランス好きだと山頂で叫びたいくらいには好きだ。


さて
お、おい、大丈夫か色んな意味で?!
な登場人物達をちょこっと紹介。
我らが糞貴族(クソキゾクと書けばプチグゾに早変わり)、ブランジ公爵
あれが凄くでかい、でかくて長い、非常に凄い。
公爵の兄弟、司教
こんな奴が司教様とは、世も末である。
法院長ことキュルヴァル君。
僕的には一番危険な人物、間違っても近寄らないことだ・・・衛生面においても。
公爵のぽちゃったお友達、デュルセ
男色行為の女役が好き、か・・・公爵のでかいあれが好物なんて、猛者ですな。


上記の主要4人が
4人の共同達(この辺とっても複雑なようでいて実にシンプル)と
選び抜かれた美少女(見事なの持ち主)達と
選ぼうにも選べなかったほどの美少年(見事な尻の持ち主)達と
絶倫青年達と、召使い女達と
エロいのかどうかも最早さっぱりな話を聞かせてくれる語り女達と過ごした
夢のような、それでいてかなり我慢強い百二十日間の物語。
いや本当、4人の忍耐力には頭が下がります。
目の前に素晴らしい美少年が転がってんのに、しかも触ったり何しても良い状態で
フィニッシュだけはお預けですよ、なんて。
自分達でも、そんな決めごとを設けた所為で、うがが〜っとなってましたが
それでも約束の日まで耐えた4人には拍手拍手なのです。


有名なお話なので御存じの方も多いでしょうけど
これはかなり未完成な作品でして
サド氏のメモ書きやらがあったり
前半以降は年表かダイジェストかってくらいにぶっ飛ばしてますし
後で話す後で話すって言ってたのに結局言ってくれたっけかな〜??
そんなもん気にしてちゃいけません。
でもそれなりに詳しく書かれてあったのが前半だけだった所為だと思うんですよね・・・こんなにも
こんなにも
うんこな印象が残ってしまったのは。


うんこな印象って、くそみたいに低レベルとか安っぽいとか駄作とか
そういう意味じゃなく
言葉まんま、うんこという意味です。
どういうわけかは読めば必ず分かります。
卑猥だとか、残酷だとか、下劣だとか、そんな熟語が何なのでしょう?
うんこです。
全てはうんこなのです。


どうしてこんな事態に?


物語の大半は、語り女達の体験談などになるのですが
うんこ系のエピソードが異常に多かったんですね、うむ。
そして主要4人の、うんこ・おならへの悲しいほどの興味と執着・・・何故だ〜。
うんこが美味しかろうが不味かろうが
それを食べることで何が得られるというのか・・・
恐ろしいことに、そんな趣味の輩が4人以外にも沢山居る、というか4人以上にうんこ主義ですよそやつらは。
おならを口ん中にしてもらって嬉しいとは・・・
僕には理解不能な領域です。


語り女達の話す内容はどんどんエスカレートしてゆく流れになっているのですが
うんこという呪縛からはなかなか抜け出せず
しかもうんこをメインとした話自体これほどまでに多いとは、これは一体何事だ。
この百二十日間の4人の主な食事はぶっちゃけ、うんこだったのではないかな。


美少年美少女達に、うんこしたケツを拭くなと。
不潔にしてればしてるほど良い・・・かあ〜?
凄いよこの4人はもう何もかもやり果たしておかしな地点に到達してしまったんだきっと。
確かに僕も
超綺麗な青年がぼろぼろな格好してたり
髪が乱れてたり
ってのは好きなんだが
そんなんとは次元が違う、違い過ぎる。
今の世にはハイパーなプレイを描いた漫画や小説がわんさかあるのでしょうけど
こんなに汚らしく(文字どおりの意味で)
うんこなのは・・・
どうなのか?!
それとも僕が知らないだけで、うんこって当たり前なアイテムなのか?!
そうだったのか・・・。
確かに本屋でバイトしてた頃、うんこ系DVDもいっぱい入荷してたもんな。
あ!!
そうだよ、うんこはまだ理解できたとしても
吐瀉物はどうなんだい?!
ゲロは駄目だよ絶対駄目だよ、貰いゲロしちゃわないなんて凄いなあ〜。
これはちらっと出たくらいで収束いたしまして、良かった良かった。
そうそう、ゲロ系DVDも入荷しましたが、あの当時もやっぱ首を傾げたものです。


ところで、「ゲロ」より「ゲボ」のが、何やら厳しいですよね。


うんこの話はこの辺にしておいて
僕のお気に入り、公爵のことをお喋りしましょう。
彼の台詞はいちいちかっこいい!!
これは訳してくださった方のセンスのお陰ですね、エボンの賜物ですね。
話し方も言ってることも、うおーってなります。
長台詞をもっともっと喋ったって良いんだぜ、兄貴〜、という気分。
ちらっと喋っただけでも、素敵なのだ・・・!!
金髪で長身な、くそ美形が頭に浮かんでおりますが
実は全くそんなんじゃあないんですうふふあはは笑うしかない。
先ず若くない、4人のうち若者と呼べる者など一人も居ない。
法院長にいたっては、色々ぎりぎりな感じだ。
病院に収容した方が・・・。
それはさて置き、公爵が法院長を、「キュルヴァル君」と呼ぶのが好きだ、素敵だ!!


僕は小説を読んでいて
どんなに外見に関する描写が入ろうが
自分に都合の良い部分しか脳が採用しないようで
「ドリアン・グレイの肖像」のヘンリー卿然り
好きな人物はとことん美形設定に変容させてゆきます。
公爵は僕の脳内では、どえらい美形で若々しいぴちぴちな30代前半くらいのきらっきら貴族です。
因みにあとの3人は小説内の描写のまんまです。
法院長が大変だ。


の〜、しまった、僕のお気に入りの馬蔵君の名前が・・・
思い出せない!!
くあああ〜無念だあああ〜。
公爵のお気に入り君だったんですが・・・
彼も僕の都合の良いように進化しましたよ、勿論。
背が高くも低くもなく、緩い巻き毛で、悪戯っぽい笑みを浮かべる小悪魔な青年と化しました。
いや〜可愛いですね〜彼は。
名前も気に入ってたのに・・・なんで忘れてしまったのか!!
いつものことだから仕方ないな!!


姿勢を正して、どきどきしながら読み始めた僕でしたが
その表現のぼかし具合に少々驚きました。
既に書いたとおり、後で詳しく書くよ〜といっておいて(期待させておいて)
書いたか?貴様、ちゃんと書いたかあああああ〜?!!!
まさかこんなテンションで本気で怒りまくってたらそれこそ問題ですね。
でも本当に、曖昧な表現が多かったのですよね。
これをしました、と書いても、どのように、は教えてくれない感じ。
ただ、すんげえことが起こりましたよ、と。
あ、終盤の、ぶっ殺される美少女の一人の場面は、何故か気合い入ってたな。
何かあったのかい?サド氏。


そんなこんなでしかも人物達の心の内も特に描かれておらず
だからあっさりさっくり驚異の読み易さが実現。
映画の「ソドムの市」のがきついんじゃないな?
僕は見てないのでなんとも言えませんが、映像になると凄そうだ。
いっぺん見てみたい気もしますが
これは怖いもの見たさの感覚じゃないか〜!!
こんな気持ちで見るのは申し訳ない・・・。
いつか見られるその日には、もっと純粋な心で映画を受け入れたいものです。


語り女も最期の方ではもう痛い話ばかり。
ただの殺人事件です。
しかも一瞬で死んでしまうものばかり・・・これにはびっくり!!
僕としては、ちまちまくどくど徐々に死に追いやってゆく方が、お楽しみも長引いて
ぞくぞく・・・
っう〜、快感!!
なのかと勝手に思ってましたが、違ったようです。
そんなもんなのか・・・。
僕は痛い拷問とかは見ていられないよ〜なのですが
ちょっとした悪戯程度のことなら、ちょっとですよ、飽く迄ちょっとなら、苛めてしまえホトトギス。
でもとんでも痛いのは勘弁です・・・それ良いか〜?とか考える。
これは個人の趣味嗜好、十人十色の好みがあるのですからしょうがない!!
う〜んでもやっぱり
折角の美少年を一瞬であの世へ送ってしまうなんて、勿体無い!!


美少年といえば
はじめの方で4人が、どちらかというと美少年好きそうだったので
これまた勝手に
美少年たちが大いに活躍してくれるこったろう!!と思い込んでしまったのですが
意外と美少女のが活躍しおったわ!!
僕はなんだか悔しくなりましたよ。
おい!!貴様ら!!あんなに美少年達に盛り上がってたのに!!どういうこった!!
とか叫び出したら今度こそ通報されてしまいかねませんが
しかし美少女達のが活躍してしまうなんて・・・やっぱり意外だったぞよ。


美少年達より馬蔵だよな!!
脳内修正済みなのでね・・・。
美青年ですよやっぱ〜。


橋を落としたのにどうやってパリへ帰ったのか?
そんなん考え出したらSFになっちまう。
僕の友人が、BLはファンタジーだ、と言いきっておりましたから
この小説がSF枠でもまあ良いような気もしますね。


うんこうんこ言いまくってしまったんで
小学生が大喜びしそうといえば、うん、喜びそうだ、僕なら無意味に笑ったろうね、きっと。
淡々と進むから現実離れしてる雰囲気ですし
僕は楽しく読めたよ。


サド氏がどんな何を込めたかは知らんが
これはこの未完の状態だから面白いように思う。
完成してたら、これの少なくとも3倍ほどの長さになっていたのか・・・
うお〜だったとしたら僕は多分読んでいないよ。
僕は巻をまたいでる小説には手を出さないのだ〜。


こっから下は追記になりま〜す↓


別に何気なく手にとって立ち読んでみたら
フランスの作品だった。
映画も含め、最近、そんなことが多い。
俺は、確実に、フランスに惹き寄せられている・・・!!
また一つ・・・。


ギヨーム・アポリネール
の「一万一千本の鞭」。
挿絵もあっはんうっふんなこちらの本。
うむ。
分かった。
サド氏に限った話では(やっぱし)なかったのですね。
うんこ。
何なんだよこの文化は。
も〜分かった分かった、良いぜ、存分に愛でよ。


おフランス精神難しいネ!!


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