PHENOMENA

マリオ、カービィ、ポケモン。
そういうゲームを当たり前のようにプレイしていた僕は、平和な子供でありました。
ゲームボーイとスーパーファミコンが好きで
ちょっとおかしくなり始めたといっても、ときめきメモリアルに手を出したってくらいのことで、まあ普通ですよ。
そんなある日
母の知人から、くたくたですこぶる調子の悪いプレイステーションを譲り受けまして
我が家にとって初となるホラーゲームを購入した姉。
あの超有名な「CLOCK TOWER 2」。
何故、いきなり、2?
良いんです。そんなの気にしないのです。
びびりな僕は、姉がひょひょ〜いとプレイするのをただ見ているだけだったのですが
いや〜あれは面白いゲームでした!!


そんなお気に入りのゲーム、クロック・タワーのベースとなったらしい映画がこちら
フェノミナ
これがとんでもねえ映画だったのです。
こりゃ何だ?!と。
斬・新。


さて、クロック・タワーといえば、ヒロインのジェニファー
彼女のモデルとなったのは勿論
ジェニファー・コネリー演じる主人公、ジェニファー。
ジェニファー尽くしです。


どう語ってゆきましょうか・・・。
この映画、兎に角、色んな要素が詰め込まれておりまして
それらの総合で、仕上がってんですね、とんでも映画に。


ジェニファーは有名な俳優か何かの娘さんで、昆虫類と相思相愛です。
テレパシーというか、虫使いというか、超能力的なものを有しています。
更に夢遊病です。
あんまし親しくなかったような気のする友人や
昆虫好き仲間だった車椅子博士もぶち殺され
ファッキンサイコな殺人鬼が潜むこの地を脱したい!!
アメリカへ帰ろうと必死こいて親父さんやその弁護士電話をしまくるのですが
これがなかなかはかどらず
犯人さんに捕まって殴られて首切られそうになっててんやわんや
でもしかし屋外最強!!
虫達が・・・ありがとう、ありがとう・・・
さん・・・ありがとう、ありがとう・・・
完。
きっと無事にアメリカへ帰った事でしょう!!
こんだけの体験しちゃった時点でもう無事とは言えぬか。


はい、そうですね、おかしいですね。
BGMが異常ですね。
そこそこの頻度でぶち込まれる曲の数々が、珍妙、気になり過ぎて噴いてしま〜う。
そこでそんな、ええ〜、やりおったわ〜い、そんな感じです。
夢遊病演出時、怪しげで何やら起こりそうな時
俺をウキウキさせたいのか?
IRON MAIDENで頭をがんがん振らせたいのか?
IRON MAIDENの使いどころはそこなのか?
中盤以降はもう
さあ音楽よ、かかりたまえ、かけてみたまえ音楽を!!
と待ち構えてしまう始末。
お〜い監督これで良かったんですか〜い??と山頂から尋ねたくなります。
いや〜全く自然ではないですね〜。
でもそこがまた良いんですね〜。


ふう。
女ってのは正直な生き物だぜ。
ジェニファーに対するあの嫌がらせは何だ??
「CARRIE」とか見ると分かり易いですけど、(僕は現実にあそこまで酷い苛めは見た事なくて、恐ろしい)
あんなんなります?!
挙句の果てには悪魔ベルゼブブ(蝿の王)の名前が飛びだしたり
皆、落ちつけって!!
それに
ベルゼブブって元はバアル・ゼブルって神様だったとかなんとかって言うじゃないですか。
どうでも良いって?まあ落ち着くんだ取敢えず。
あんなん・・・そら大量の虫も集まりますわね!!


ひょうきんミュージックでハイテンションなこの映画において
感動を与えてくれるたった一匹の存在
お猿のインガ
あの子はチンパンジー?僕、猿的なものに詳しくないのでよく分からんのですが
何者にせよインガはインガです。
槍っぽい棒でずぶしゃーっと刺されて死んだ博士の助手をやってたんです。
ああ、あの博士に危険が迫っていた時
危なあああああい博士ええええええとばかりに鳴きながら戸?を破壊する必死な姿・・・
博士亡き後、ゴミ箱あさってる姿・・・
そん時、いーもんめっけちゃった〜わけですね。
ラスト、主人公を救ったのは、昆虫達ではなくまさかのインガでした。
忘れてたよ君の事!!
博士を殺りやがった奴への復讐を胸に秘め、此処まで来たんだね!!
おめでとう。
その執念に乾杯。


インガよか役に立たなかった親父さんの弁護士。
わざわざ駆け付けたのに瞬く間に首ちょん切られるとは
ジェニファーのトラウマを増やす為だけに来たのか貴様は。
そういやあの嫌な学校を選んだのもこいつではないか。


ガイガーさあああああああああん。
恐らくお亡くなりになられましたよね。
どうしてホラー映画の警察ってこうも使えないのだ。
一生懸命に訴えても信じてくれなかったり
逆に主人公側を疑いやがったり
明らかにクロな犯人宅で出された水(薬入り)を普通に飲んじゃったり
助けに来た筈があっさりやられちまったり
二人組で来たのに片方がやられた事に動揺してもう一人も結局やられちまったり
話の流れ上仕方ないけど、俺は悲しくなってくるよ。
ガイガーもばっちり捕獲されてしまって
ちょっと根性見せましたが
それでもやっぱり、そもそも捕まっちゃった事が悲しいよ無念だよ。
きちんと捜査はしてたし、へっぽこ丸ではないのですが
もっと気をつけてくださいよ、ガイガーさん。


そういえば犯人について全然触れてなかった。
でもまあいいか。
ホラーゲーム界のダークアイドル、シザーマンの原型らしき顔面異形の坊やも登場。
序盤でも使ってま〜す。
あと、舞台設定とか全体の雰囲気がゲームに取り入れられてる、っぽい。
ゲーム見たくなってきちゃいました(プレイはしねえ)。
ンハイシュですね。


ん〜
どうも口と声が合ってないなあ、というか演技と声が合ってないなあ・・・
声が浮き過ぎてやしないか・・・?
と思ってたら、僕が観たのはイタリア語吹き替え版でした。
どんだけ違和感があるかってったら、結構重症
しかしそれはそれとして逆に楽しめてしまう。
冒頭の、最終的に首吹っ飛ばされる女の子、あの子の叫び方とか特に凄かったですね。
見ているこっちが、わああーっ。
だから何ら問題ありません。

このイタリア語ってのが不思議なもので
何故か中国語に聞こえるのです。
ジェニファーが黒髪ストレートヘアーで、ミステリアスな雰囲気を持っていることも相乗効果となり
何〜故〜か、中国語に聞こえるのです。
他のイタリア映画とかではそんな風に思った事なかったような、う〜ん、新鮮、摩訶不思議。


映像も、油断してると衝撃を受けちゃうかもしれないです。
うじパラダイス。
うじじゃなくて、サルコファゴス幼虫だよ、ふむふむ
どっちみち無理です。
あんなプールで溺れた日にゃ〜自らの意思で心臓の働きを止めますよ。
そこかしこに幼虫、これじゃあ身動きとれぬわ。
坊やのお顔も、心がぐったりしちゃいます。
この気持ち悪さ!!
現代の映画には無い、昔ながらの良いところ。
「THE FLY」「バタリアン・リターンズ」を筆頭に、温かみのある気持ち悪さって、好きですね〜。


ジェニファーがどうしてあんなにも電話に執着していたのか
それは解かずとも良い謎ですが
突飛な音楽と、てんこ盛った要素達が
監督のセンス抜群な手腕によりまとめあげられ
この映画自体がフェノミナだね、全く!!


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