ERASERHEAD

ファンというか、信者の多そうな監督、デヴィッド・リンチ
彼があれやこれやと自らこなした長編デビュー作らしい。
うむ・・・時代が奇妙な卵を産み落とした瞬間ですね。


カルト映画の代名詞的存在であるので
タイトルとジャケット写真と非既視感が何やら凄いってのだけは知ってました、が
ずっと手を出さずに置いといてたんです。
ある時、駅のホームで本作のジャケ写プリントのTシャツを来た男性と擦れ違いまして
よし、そろそろ見るか、と
レンタルに踏み切ったのでした。


さあ、どうしましょうか。
このイレイザーヘッドという作品について何を語れば・・・何を言ったって無意味だあ〜見るしかない。
内容の説明は、できなくもないけどやっぱできない、いやできない。
主人公のヘンリー・スペンサー(でしたっけ?)が体験する生き地獄と天国への憧れ、等々。
ヘンリーの、誰か助けて、的な表情が生々しくて良いです。


あの不安を掻き立てる歌声、震えて消え入りそうなのに儚げというよりは延々と居座りやがりそうな・・・
IN HEAVEN, EVERYTHING IS FINE
天国では全てが約束されている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだろうか??!
行ってみなけりゃ分からんことですが
僕は先ず、行けないだろうな!!
行ける行けないはさて置き
天国の完全性を夢想するほどに追い詰められてしまう人間の不安な精神世界
それが、この作品を構成する映像達のような気がします。
ああ、しかしあの歌い手、何故だか腹のたつ彼女の
あの頬は何なのだろうか、あのごわごわと膨らんだ頬は・・・。
あの表情と、ちょまっちょまっとした動きが、妙に俺を苛立たせるのである。
くっ・・・うおおおおおおおおおおお
(まるで怒り狂う呂布のように大荒れな心の内)。


噂に聞いていたシュールな赤ん坊、は、なんと!!
可愛いではありませんか!!
恐竜好きな僕には堪らん!!
泣(鳴)き声は案外普通の赤ちゃん。
なんですが、見た目の可愛さもあって、超絶可愛く感じます、う〜、放っておけぬ!!
絶えずぴょくぴょく動いてるのもまた可愛い。
それは良いけど、体はどうなってんのそれ?
この疑問は本編後半(っつ〜かクライマックス)にて解消。
解消というか、結局どうなってたんだかよく分からなかったんですが
兎に角、一つ確かな事は
開いた!!
開いちまった!!


あの赤ちゃんの異形の姿
子供を望まない人物からすると、実際の赤ちゃんも、あんな風に見えてしまうのかもしれませんね。
ただただ煩わしい怪物、なのに放っておけず愛着もあって
そして怖い
そんな存在なのかもしれません。


胎児のようなへその緒のようなよく分からん不気味なもんが降ってきたり
湧いて出たり
ヘンリーの首が飛んだり
静かに物語は運びますが、奇怪な画面が盛り沢山。
ぞっとするというか、どうすれば良いんだ?!的な場面筆頭は
ヘンリーのの家での食事シーン。
あの、それ、何ですか・・・?
食べたくない、食べたくないよおおおおおおおおお、このチキン(?)。
これをどう切れってんだ、どうするのが正解なんだああ????
このシーンでのヘンリーの、誰か助けて的な演技が真に迫っていて素晴らしいです。
誰も助けちゃくれませんがね。
切ったらなんか変なことになってしまったチキン・・・何これ。
切ったチキンと連動して嫁のおかんも変なことに・・・何これ。
それにおとんは実はずっとおかしいし。
何だこの家族。
此処の夕食には絶対招かれたくねえや。


奇妙な気持ちになりたいって方は
これを見たら良いっすよ。


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