THIRTEEN SENSES。。。THE INVITATION

このバンドって今も居るのかな〜このアルバムは凄え上玉よ。
始まりから終わりまで、絶対的な冷たさというか、寄り添う事を拒まれ続けてるような隔たりというか
凍った音で貫かれておりますよ。
あ、でもライナーには、そっと寄り添ってくれる温かさ云々って書いてありますよ。
それすなわち、個人差。
全然明るい曲を聴きたくない、前向きな曲など糞をお食べなさい
そんな気分の時にお薦めですね。
結構力強い曲群なので、落ち込まないし、でも綺麗な叙情に浸れますよ、多分。


ヴォーカル君の声が若干、MEWのヨーナスに似てなくもない、ような一瞬がある。
つまりなかなか可愛い声というわけである。


一つ明確に断言しよう。
1曲目から3曲目までの流れがアメイジングファンタスティック。
更にその後も良い、良いよ良いよ〜。
似たような雰囲気の曲が並んでるんだけど、いや似てないんだけど
どれもそれぞれとっても良いんだ、良いったら良い。
表現に使う言葉の数が少なくて可哀想だな僕。
それは置いといて、です。
ピアノのぽろろんな始まり方がお決まりのパターンなんだが、それが良いんだ。
このようなアルバムをあと3枚も作れば、そろそろおいおいだぜ〜ってなるだろうが
この1枚にこの雰囲気を閉じ込めてるんだから、何も文句がない。
文句がつけられるかい?
文句なんか発した瞬間、大切な硝子の心臓がひょ〜んっと落っこちて割れてしまいそうな
そういう音楽だと思わないか?!
そう思わなくても無理矢理にそう思えば、このアルバムが更にぐっと儚げに輝くものさ。


INTO THE FIRE
ピアノのてんてててんてててん、っつ〜のと
歌いだしの、なんとも言えないテンションの「COME ON COME ON-」
これらが早くも僕に
このアルバムを買ったこたあ間違いなかったって教えてくれてるよ。
ピアノロックっつってもKEANEとは一味違うんだな、僕はどっちのバンドも同時期に知ったんだけど
皆違って皆良い、とは正にこの事だね。
静けさが訪れてからの「NOW I'M LOW〜」、う〜ん絶品。
外を見たり中を見たり、歌詞の文章量が多くないんですが、なかなか嫌いじゃない雰囲気だ。
この感じを連れて次の曲へ。


THRU THE GLASS
冒頭の部分、ちょっと、TEARS FOR FEARSを思い出した。
今が冬だからでしょうか、冬っぽい曲。
ん?今って冬じゃなくて秋か?
それなりに強い風に向かって行ってる感じですね。
サビになると不思議な光る雪(下から上へ降る雪)の中を走ってるような
冬の楽園が遠くに見えそうになります。
サビのとある部分、OUT OUTって言ってるのか?英語聞きとれないから分かりませんが
あうあう言ってて何やら可愛いです。


GONE
このテンポ、このギターの音、ピアノの音、良い曲じゃなったら嘘ですよね〜。
サビの、冷え切った渓谷に消え入りそうな歌い方、うんうん。
淋しいとも違うし切ないとも違うし、この曲の為に新しい形容詞を用意したいですね。
この曲(歌詞は考えずに)を元に、ショートムービー撮りたくなるよ。
綺麗だなあ。


5曲目で〜す。
THE SALT WOUND ROUTINE
恐ろしく綺麗〜。
怖いね!!繊細な若者ってのは!!
サーティーン・センシズの曲はどれも、すぐ傍に無いんだよな。
ちょっと離れた所から僕は目撃してるんだよな。
一人佇む青年を。
まるで童話の中に出て来る極貧で恋愛もままならない青年を。
きっとこの青年は、茫然としながら、空虚な心で、ナイチンゲールの死を嘆いてくれるんだろうねえ。


SAVING
ラストの、氷の教会(無人ですよ)に響くような、神がかった部分は、何かしら。
忘れられない印象があそこに在る。
世界の終わり際を旅するおっさんが、天を仰いで、最後の瞬間にやっと聞きたかった言葉が聞けた
そ〜んな神々しさ。


HISTORY
サビじゃない部分が好きだ。
特に最初の「YOUR SHADOW-」の穏やかさなんて、溜め息が出るね。


10曲目、UNDIVIDED
兎に角コートを着用しているね。
していないんならしたくなるね。


AUTOMATIC
吹雪いているね、外は。
そして中も暖かくない。
でも明かりはある。
ただそれも触れられない幻のような炎だ。
だけどその明かりの前では安らぐ、春のきらめきがある、最後には希望が残る。
きらきら〜きらめきの曲。
(良い子は歌詞を自分で読んできちんと把握しましょうね。)


14曲目、FALLING TO THE GROUND
ボーナストラックだなんて位置付けで良いのか?!
ラストを飾るのは、震える魂と、何処か宙に向けて伸ばした手が脳裏に浮かぶ曲。
静かに静かに地面に横たわるのでしょうね。
でもその場面はきっと見られないのでしょうね。
僕に見えるのは、今まさに倒れゆく過程で、それは永遠に終わらない途中の事。
地面には、いつまでもずっと到達できないのでしょうね〜。


凄くまとまったアルバムでした。
インヴィテーション
雪蛍がひらひらしながら底の見えない渓谷に沈んでくみたいな
ゆらゆら揺らめきながら燃え尽きてくみたいな
それを傍観しているような
アンド
パワーに溢れた作品。
あ〜でもかなりはっきりと方向性を示してしまっているから
2枚目でちょっとでも陽気な雰囲気が見えると、ショックを受けちゃう人も居そうだな。
どうなの?これ以降、このバンド、どうなったの?
気になった方は各々で調べてみましょう。
だってお手軽に調べられる時代だもんな。


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