PERFECT SENSE

アニメだのゲームだのについてばかり語っておりましたが
今回はちゃんと洋画についてです。
あれですよ、「E.T. 」(いいいい今頃!!)とか「恐怖のメロディ」とか観ましたよ。
「アンダルシアの犬」とか・・・。
色々喋れるような作品をしこたま観ましたよ。
でも今回はこれです。
パーフェクト・センス
綺麗でした、の一言に尽きます。
映画自体が、なんていうんですかね、詩的といいますか。


DVDを手に取りまして、ジャケット裏を確認した時には
謎のウィルスによる人類パニックサスペンス、とかそんなんかなぁ・・・と。
ノーォォォォォォォォォォォォ!!
違いますよ、それは全然違います。
これはそんなんとは一味、違うのだ。


原因不明の症状、突然、嗅覚が無くなる。
これが全世界規模で、ちらほら。
主人公は美人な女医さん(じゃなくてもっと違う名前の職業だったんですが忘れました)。
彼女の淡々としたモノローグが、全体を柔らかく、また鮮やかにまとめあげております。
監督さんだったかは、モノローグを入れるかどうするかで悩んだみたいですが
僕は入れて良かったと、その判断は正しかったですよ、と
心からグッジョブと褒めたげた〜い。
さてさて
主人公の暮らす部屋の窓からは、とあるレストラン?が見えます。
そこのシェフと知り合いまして、お互いに惹かれあいます。
しかし世間では嗅覚喪失患者がどんどん増えてゆきます。
それは突然、とてつもなく悲しくなり、号泣してしまって止まらないのです。
暫くして泣きやんだ時、あら・・・?
嗅覚が失われているのです。
主人公とシェフの嗅覚も例に洩れず、さようなら。
そして更に今度は
突如として一人ぼっちになったような、なんかちょっと忘れちゃいましたが、複雑な感情に襲われます。
で、食欲爆発。
なんでも食う。
食い物が無ければ口紅でも花でも、手当たりしだい。
我に返ると・・・味覚が無くなっているのです。
シェフ、無職の危機到来か?!
人間ってのは諦めの悪い生き物でして
ふわふわ、ぱりぱり、といった触感、そして温度を楽しむようになるのです。
レストランはなんとかなりました。
主人公とシェフの仲も進展してゆきます。
二人はお互いの内緒を打ち明け合います。
子供を産めない自分は、時々、姉の事が恨めしくなる。
重病の恋人(だったっけ?)の面倒をみなかった、その罪悪を一生背負うと決めていたのに、薄れてゆく。
二人の親密度アップ!!
負けじと謎の症状もヒートアップ!!
怒りの感情がああああ抑えられないこの怒りぃぃぃぃぃぃぃ!!
タイミングの問題ですよね、シェフのが早くこの症状が出ちゃったんで
主人公に暴言べらべら〜破壊行為もりもり〜主人公は当然逃げてく〜。
あのくそ最低野郎がああああああああああああああああああああああ!!
怒りまくります。
疲れて眠って目が覚めると
聴覚が消えていました。
それでもめげないのが人類とういうもの。
レストランは見た目の楽しい、美しい料理を提供。
手話で意思疎通する人々。
紙とペンがあれば事足りるのです。
頑張れ人間負けるな人間!!
ある朝、目が覚めると、心に愛が溢れて、満ち足りて、幸福を誰かと分かち合いたくなって
シェフと主人公はお互いの元に走ります。
何もかも超越して、何もかも許して、愛し合えたら
その時、真っ暗な闇が来たけど
手探りで触れ合って、彼等は互いを確認し合いながら、生きてゆくのです。
ちゃんちゃん。


視覚すら無くなったら、心細いっすね。


この後はやっぱ滅亡なのでしょうか??
餓死・・・餓死・・・なのかなあ?
人間であっても、赤ちゃん動物と同じってわけですね。
症状が表れない。
あらゆる感情が未発達ですからね。


何も解決していないけれど
何があっても人類は健気に、希望をもって、生きてゆくのだなあ。
この映画は、人間讃歌である、と思う。


エンディングに流れる曲も綺麗〜雰囲気を壊さないで大切に大切に終わってゆきます。
余韻に浸りながら、ふう・・・と。
何も解決してないのにこの爽やかな充実感は何なんでしょう。


この映画は、パニックに陥ってじたばたしたり混乱したりってのが主軸ではない(多分ね!!)ので
無駄なく簡潔でした。


ジャンルは一応SFですかね〜。
こんなのもあるんですねえ。


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