EUROPE。。。PRISONERS IN PARADISE

前菜からデザートまで延々メインディッシュが続いてる状態だぞ。
捨て曲が無いという事実は、本作が限りなく完璧に近いという事を物語っているのです。
最初から最後まで同一のテンションで貫かれ
一瞬たりとも気の緩みを感じさせない。
度を越えたビューティフルアルバムだった前作も好きですが
僕が本来、欲し、酔い痴れるロックってのは、こちら。


1曲目のALL OR NOTHINGの前奏で、もう分かってしまいますよね。
素晴らしい時を過ごせるぞ、と。
ヘッドフォンを装着している間、僕等は完全に幸福に浸れるのです。
で、この曲のクレジットにMR.BIGのエリック・マーティンの名が。
エリックも柔らかくて底知れぬソウルフルシンガーでありますね、うんうん。
1曲目がこのテンポって、ぞくぞくするから好きです。
うぁぁぁぁぁ〜始まるんだなぁぁぁぁ〜って気分になりますもん。
な〜な、ななな〜な、です。


そして大空を何処までも翔け抜けそうなHALFWAY TO HEAVENへ。
美しさ、しなやかさ、力強さを兼ね備えてます。
良い気分になれる曲。
これ聴いてネガティヴになるなんて事有り得んのかね、無いね、多分、そんくらい上向きです。
絹の喉越し。
矢張り、ジョーイ・テンペスト(以下ジョーイ)の声は魅力的ですね。
すべすべボイスです。


本アルバムタイトル、プリズナーズ・イン・パラダイスとは
故郷スウェーデンの税金対策に、フライトが週に2便しか無い場所に移り住んでいた彼等を指して
当時のマネージャーが言った、楽園の囚人、ってな発言から来ているそうです。
外人さんってば本当、お洒落な事を言うんですね〜。


4曲目、LITTLE BIT OF LOVIN'。
ロックしてますね〜あぁ、このノリ、ついつい、お〜ぉおぉ〜って一緒に歌いたくなってしまう〜。
ハードさを取り戻した彼等は最高です。
ちょっとバッドな雰囲気を含んでる感じがまた良いですね。
どうしたってヨーロッパは綺麗系にまとまるのが凄いや。
不純物を取り除いた蝋みたいな感じ。


はい、来ました。
僕のなんか気に入って仕方ない曲、TALK TO ME
タイトルからして好きです。
僕、TALKって英語が好きなんです、音の響きが素敵じゃぁないですか。
ワイルドっぽいサウンドから、殻を破るように始まる「AND TALK TO ME」が滅茶かっけぇ〜です。
その瞬間、弾ける、的な、ね〜。
この、スピードでごりごり押すのではなく、敢えてミドルなテンポで盛り上げてしまう技が
ヨーロッパなのではないでしょうか。
聴いた後は必ず口ずさんでしまうメロディー。
何はともあれ「TALK TO ME」。
言いたくなっちゃう「TALK TO ME」。
ジョーイの、ここぞって時に丁度良い塩梅で掠れる声が素晴らしいです。
スウェーデンの国宝。
これがかっこいくないのなら何がかっこいいのか??


6曲目なのにSEVENTH SIGN
こちらはハードでかっこいい方に天秤が傾きます。
ジョーイの声って、余裕がありそうで安心力に溢れてます。
サビになるとしっとりした手触りになるこのメロディー。
妖しげなテイストもしつつ。
へヴィーに徹する事の無いバンドだなぁ。
健康的ですね〜。


タイトルトラックはこれが名曲ですよ。
こんな激渋なシングル、堪らん奴らだな〜も〜。
PRISONERS IN PARADAISE
何故かうんうん頷きながら聴きたくなる珠玉の一品。
和訳を覗いてみましょう。
「でも、いいじゃないか、結局ボクたちは、きのうを忘れられないまま明日に向かう子供たちなんだから」
この部分が
僕が今書いてる物に通じる気がするので、気に入ってます。
とか言うのは調子こき過ぎですが
兎に角とっても好きな歌詞の一節ですね。
冒頭の雰囲気からすると、相当な大作になるのではって思えそうですが、そんな長尺でもない。
それがまた切ないと申しますか・・・良いのですね。
僕等ロックキッズ(僕ぁもういい歳んなってしまいましたが)を
優しく撫でて励ましてくれるような、懐の広い曲。
僕等は皆、この曲に守られているんだなぁ
と思わせてくれる(例え錯覚であったとしても)嬉しい曲。


感動の次はノリ良く行こうぜ。
BAD BLOOD
何さこのおっさん達の吐息みたいな冒頭は。
いやぁ可愛い。
何がって、「〜GASOLINE」です。
そう、が・そ・りぃぃぃぃぃ〜ん、です。
その直後の、ロックシンガーに欠かせない技、喉で力むようなあのお色気ボイスですよ。
僕の好みの声の大体どのシンガーも、良いお色気「っんー」を持ってるんです。
あれ、どう表記すれば良いんでしょう。
あれが上手いと、こいつぁかっこいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ〜ぜ!!ってなりますね。


こんなにも良いメロディな曲ばっか作って集めて、一体何なんだ。
贅沢だ。


10曲目、GOT YOUR MIND IN THE GUTTER
燃えるなこりゃ、ホットだぜ。
サビ前の「IF YOU WERE ON FIRE」が飛びきりホットだぜ、ジョーイさんよぉ。
王道なのですが、王道は王道だから王道なのですよ。
こういうのを求めてんだ俺は。


あぁぁぁぁぁういぇぇぇぇぇぇこれこの曲、滅茶ナイスなのですよ。
11曲目'TIL MY HEART BEATS DOWN YOUR DOOR、長いんだど畜生!!打つの大変だっつの。
このかっこよさが目に入らぬか?ヘイ、どうなんだ。
スペイシーで不思議なサウンドから、ワイルドなスクリーミンが入り
ワイルドに進み
サビよ、何故そんなにも心を捉えるのだい??
「I'M GONNA〜LIKE BEFORE」のメロディを聴きましたかね?
「KNOCKIN'」を2度繰り返す所が良いです。
説明出来ないぜ!!
サビになると少し天国に近付く感じ、ふわっと浮く感じがします。
「BEFORE」とか「MORE」の発音の最後辺りが可愛いです、ジョーイ、はっはっは。
びぃふぉぉぁぁって。
もぉぁぁぁって。


続くGIRL FROM LEBANON
かっこいい部分尽くしで困ったちゃんな曲。
「AND THE NIGHT HAS JUST BEGUN」ですよ。
其処の上がり方、佳境です。
二度目の「GIRL FROM LEBANON」の後のスクリーミンが、いぇえぇぇえ〜、って、かっけぇぇ。
すっきり終わりやがるし。
良いなぁ。


13曲目のBREAK FREE
ギターが唸る唸る!!きゅっきゅきゅっきゅ踊り狂ってます。
楽器の音とか、アルバム中では最もお気に入りです。
ギターちゃん、ステップ踏んでターンして、細やかな音が楽しいです。
前奏のとぅるる〜とぅるとぅとぅるる〜みたいなサウンドも、即行ハート鷲掴みされて悔しいぜあぁもぉ〜。
あとはやっぱ・・・うっうっう〜、かな。
だから〜そういうの〜僕は好きなのだって何度言えば分かるんだ〜イカしたバンドだぜ〜。
「'CAUSE I'M READY,YES I'M READY」の部分もぞくぞくしますし
寒気がするぜ!!
俺、冷え性だしね!!


淋しくも最後の曲になっちまいました。
YESTERDAY'S NEWS
がっつりクールに去るのだね。
サビが只管「WAY DOWN」なのですが、響きのかっこいい言葉を繰り返すのって好きであります。
そしてやっぱ
声の綺麗な人にはハードな曲を歌って欲しいものですね〜。
最強に素晴らしいのだから。


貫いたぞ!!テンションを!!
何処にも隙などありゃしない、濾過してもそのまんま全部残ってる、それが本作だ。
こんな名盤残しちゃって、泣けるぜ。


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