地獄の黙示録。。。APOCALYPSE NOW

何故だ。
何故ランスは生き残ったのだ。
・・・坊やだからさ。


ってな訳で、フランシス・F・コッポラ監督の素晴らしき大作。
この邦題、どなたがお決めになったのだ。
滅茶かっこいいじゃぁねぇぇか。
昔からこのタイトルだけは知っておりました。
なんかインパクト大ですもん。


削ってた部分も復活させて、202分の長尺ですが
面白いから全く苦にならなかったさ。


ウィラード大尉はとある極秘ミッションに就く。
常軌を逸した行動をとるようになったカーツ大佐を始末せよ、という内容。
彼に会うべく、ウィラードはヌン川を越えて行く・・・。


さて、ウィラード大尉ったらお顔が綺麗。
監督も褒めていたから間違いないぜ。


意味の無い戦いだったと悪評高いベトナム戦争
同じ民族同士とかで争ってると、その隙に他国に乗っ取られる。
結局いつまでも自由は無くなってしまったりする。
同じ国に生まれても、例えば宗教が違えば、遠くに感じられるのだろうか。
意味とは。
戦争なんて毎回あんまし意味は無い気がするが(いや意味はあるけど必要性は無い、のかなんだかう〜んう〜ん)。


カーツに関する資料や彼の肉声のテープを聞いたり
更に、この戦争の深みにハマっていけば行くほど
ウィラードはカーツ側に近しい考えを持っていく(ように見えるけどどうなのかね)。
上司達の欺瞞。
カーツは言う。
「私は、彼等の偽善的倫理を越えた所に居る」、と。
確かこのような事言ってたぜ。


任務を受けるのは食事中。
しかしなんて息詰まる食卓、あ〜も〜食えるか!!
「抹殺するのだ、私情を捨てて」
出ました名台詞。
敵ではなく同じアメリカ人を殺せと命令するのだから
上司の方も緊張モード。
嫌な任務だぜ全く。


クレイジーな輩ばっかりで、こんなん嫌んなっちまうよそりゃぁ。
どっかんどっかんやってる最中に、部下にサーフィン強要とか・・・駄目駄目死んじまうって!!
「朝のナパームは格別だ」
「チャーリーはサーフィンなどせん!!」
ひぇ〜、彼の下で働きたくないや。


川を越えるウィラードのお供は皆お子ちゃま、若い若い。
戦争にリアリティを感じられずにいる様子。
それ故、少しでもびびったり怖いと感じると、銃乱射。
げげ〜、お前らのがよっぽど怖ぇぇよ〜。
ウィラード苦労人だなぁ。


そして、ド・ラン橋
片方が壊す、するともう片方が架け直す、の繰り返し。
無意味なこの戦争を物語る如きシーンなのですが、それがとてもとても鮮やかなので悲しい。
其処で戦う兵は、指揮官の顔すら知らないのでした。
目的すら見失っているのなら、何の為に撃つのでしょうね。
勝っても負けても、彼等の心はもう崩れてしまっているのではなかろうか〜。


犠牲者を出しつつ、カーツに会えました。
カーツはカリスマ性を発揮しまくって、なんか部族の長のような存在になっていた・・・。
教信者も居るし、人々に囲まれるし
勘弁してくれ〜。


む〜ん。
カーツとウィラードは似ているって事なのでしょうか。
一方は遂に自らの信じる道へと踏み外し
一方は疑問を抱きつつ、それでも真っ直ぐ任務を遂行する。
っていうか
任務を果たす以外に何が出来たのかと言われれば、そりゃ分からないのですが
でも、僕は思ったぜ。
頭の中でごちゃごちゃと考えつつも、目標を見詰める視線は揺るがない。
あらゆる感情を越えた
ある種、異常な
ウィラードの精神はかっちょいい。
帰るべき故郷をも見失って、それでもやり遂げる。
彼を突き動かすそれは何なのか。
彼に滲む狂気は圧倒的な迫力を放ち、後日談など無くて良かった〜ってくらい彼の今後が心配になっちゃう。



文字にするとさ〜
思ってる事とちょっと違う風になってしまうからいけないね。
もっと言葉を知っていれば豊かな表現で分かり易く書けるのだろうけど。


グロい描写は皆無だけれど
戦争と、それに関わる者の帯びる狂気性はたっぷり。
暗い雰囲気は特に無く(寧ろ冒険気分)
非常に見易いのに
恐ろしい。


カーツの死に際に放つ「地獄だ・・・地獄の恐怖だ・・・」もそうですが
この映画は日本語訳が優れている。
印象的な台詞の数々は、この巧みな翻訳のお陰なのでは?
でも英語で理解したいけどな。


サーファーっ子ランスの自然児ぶりが凄い。
ぶっ飛んだピュアっ子なのでしょうね、彼は。
だから最後迄、生きて居られたのでは?あの順応っぷり、環境適応っぷり、並みじゃぁねぇぇぞ。
そういや抱えてたわんこはどうなったんでしょうか。
蜂の巣かな。


エンディングが凄ぇぇ。
地獄だぜ。
しっとりした曲が掛かるでも、勇ましい曲が掛かるでもなく、無音でもなく
ず〜っとず〜っと
地獄の底辺で鳴ってそうな音が、ずず〜ん・・・と響き続ける・・・。
地獄だこりゃ!!


70年代の映画なのにちっとも古さを感じさせない。
若者達はロックを求めているし・・・。


そう、ロックは必要不可欠なエネルギー。
いつだって若者達は、それを求めてやまないのである。


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