FICTION PLANE。。。EVERYTHING WILL NEVER BE OK

ネット界で言うところの「ちゅうにびょう」とは
僕はどんな物か詳しく知らないのですが
僕ん家で随分と昔から使われている「中二病」ってのはつまり
このアルバムの歌詞の如く、だ。


どの曲の歌詞も和訳を読む所、どうやら、若者特有の悩める心情を吐露している感じ。
無闇矢鱈と死について考えたり、世界の事が少しだけよく分かって来て嫌になってしまったり。
飽く迄、僕の個人的な印象です。


ところで我が家には、家族全員のお気に入りな豚の縫いぐるみが在る。
芋虫みたいな長めの体に、手足の綿は消え失せくたくた、何も知らないような無垢なる瞳。
聴くとつい、そいつが浮かんでしまう、そんな1曲目。
LISTEN TO MY BABE
ノるしかないギターに、情けないようなかっこいいようなメロディ。
明らかに歌い慣れてんだろ!!って感じのテクニカルシンギンにときめく。
曲の展開も面白くて、少年の可愛い(くて切ない)思い出プチ物語、といった感じ。


よく伸びるテクニカルエモーショナルヴォイスが魅力のヴォーカル、ジョー・サムナー(以下ジョー)は
あのスティング(ゴードン・サムナー)の息子さん。
音楽的才能を引き継いでいても
時代の流行だとか色々ありますし
果たしてこのバンドの向こうでの評価ってどうなんでしょう?
もう解散とかしてたらそれ以前のお話ですし。
調べないぞ僕は!!
このバンド、僕は凄い好きなのですがね。
いつの間にか覚えて口ずさんでる、僕は彼等の音楽が大好きだ。


雲の上まで飛べちゃいそうなメロディ、キャンディの包み紙みたいな可愛いサウンド。
3曲目のCIGARETTE
こんなキュートな雰囲気ですが、歌詞には
「きみの息、腐った毒の臭いがするよ」「死臭を漂わせてる」「きみにキスすれば、道路を舐めたよう」
辛辣な言葉が並びます、やっほ〜ぅ。
ジョーの、一瞬だけ裏返るような声の出し方が良いですね。
若さと渋さの調和が素晴らしい、良い声だ。
うきうきせずには居られない曲で、個人的に、アルバム中最も口ずさんでしまう曲です。


この世代は、(最早、登竜門というか)やっぱしニルヴァーナのようです。
偉大だなぁ・・・うんうん。
早く1枚くらい手元に置いときたいんですがね、ついつい後回しにしちゃう。
僕、基本HR/HMっすからね〜。
グランジに敵対心は無いですが、後回しになっちまう。
死ぬ前にゲットしなきゃ。


鮮やかなギターに目が覚める5曲目、SOLDIER MACHiSMO
彼等の曲は毎度必ず、おぉっ??っと思わせてくれるので楽しい。
凝り過ぎず、ほんの少し心を掴んで引っ張る箇所が在る。
紅く染まった葉がひらひら舞うような鮮やかさと、謎のきらめきに彩られた世界。
特別に盛り上がる事も無く終わる曲ですが
珍しく、僕は気に入っている。


続くI WISH I WOULD DIE
これぞ中二病、と言いたくなるような歌詞が繰り広げられますが、好きな曲。
僕自身は、死んでしまいたいと思った事が無いのですが
消えて居なくなりたいと思った事は多々あります。
蒸発というか、初めから居なかった事になればなぁ・・・とか、よく思ったなぁ。
一旦静かになって盛り上がる、その後、感情爆発的な歌い方になる、と
王道ですが、良い。


おや、これは・・・趣が変わりましたよ。
7曲目、FALLOW
抑え気味なサウンドに、秘め気味の歌唱。
お洒落なモノクロ写真のスライドショーや、過去の帝国のサイレント映像みたいな。
季節で言うなら秋か〜?
不思議なのだけどこれがまたクールなのである。


来たか・・・。
このエヴリシング・ウィル・ネヴァー・ビー・OKというアルバム中、僕が最も感動してしまう曲。
サビの盛り上がりがグッと来ます。
う〜ん、やられた・・・としか言えませんね。
8曲目の、REAL REAL
冒頭から、これは来るかもしれない、と身構えていたのに・・・。
間奏は正に、僕を感動させる為に生まれたと言っても過言ではないほど・・・うぅ。
テーマパークのレプリカの馬がゴンドラがくるくる回るよ、でもスロー映像なんだ。
光が散らばって降って来るけど、僕等は皆、笑顔なんだ。
包まれて、何もかも見失っても、僕等はずっと笑ってるんだ。
大作アニメーションの主題歌に良さそうだ。
無重力に触れるような圧倒的なサビに、僕は酔ってしまうのです。


お次はEVERYBODY LIES
可笑しくて少し奇妙な感じの、小さな器に収まりそうで溢れちゃう、可愛い曲。
で、可愛がってると意外に大きく成長しちゃうのだ。
聴けば聴くほど、奥に広がってるサウンドの世界とかしっかりしてて、グッドなのですよ。


更に怪しくなります、10曲目、SICKNESS
その音程で伸ばしちゃうのかよ!!って感じが凄く素敵。
じわんじわん不安を煽るような音を鳴らしてみたり。
暗くもないのに出口の見当たらない森の中を彷徨うような。
うむ、・・・かっこいいなぁ。
異様な空気、ダークじゃない、けど、森の中だ。


それにしてもこのフィクション・プレイン、凄まじくギターの音が綺麗。
ギターの音だと勝手に思ってるけど、違うのだろうか。
実はキーボードだった、とかさ・・・。
僕、楽器の事よく分かんないからね。


激しいのがお好きな方はこちら、11曲目、SILENCE
どんどん追い詰められてく様な、先端へ登っていくような、いやぁ・・・かっこいいぃぃ〜。


何?!
急にどうしたんだ?!
12曲目のWISE、歌いだしに一瞬びっくらこいたけど、やっぱしフィクション・プレイン良いぜこんにゃろ。
世紀末の魔術師(・・・コナンの映画?!既に懐かしい)的呪術的。
でもちゃんとポップさを忘れない。


同じような曲が並んでないのだ、面白いアルバムだなぁ。
次々と新しい物語が始まっては通り過ぎてく。


13曲目、BONGO
完全に、一部と二部で構成されてるでしょうこれは!!
最初は、大人っぽいと言うか
色気すら漂うかっちょえぇ感じなのですよ。
尖った音が飛び交ってる。
其処から銀河へ。
スペイシーでノイジー。
そんで第二章へ突入!!まさかの展開だ!!
本番っつぅか、同じ歌詞を繰り返し繰り返し繰り返し繰り返す。
うんうん、若者はこうでなくっちゃな。


こういう良いバンドの良い音楽に出会えるから
好きです、中古屋さん。


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