KEANE。。。HOPES AND FEARS

ギターレス、そしてイギリス王道の美しいメロディ。
このバンドの奏でる音楽は、研ぎ澄まされた最新鋭のスタイリッシュなそれから、随分とかけ離れている。
真新しい試みと実験によって驚きを与えてくれる若いバンド達とは、一味、違うのです。
ワァァナビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜。
このキーンというバンドの音楽は
イギリス系特有の、ちょっと哀しくなってしまいそうなくらい綺麗で、でもお洒落な、ドラマティックに洗練されたメロディで溢れているのです。


では今回はそんな彼等のデビューアルバム、ホープス・アンド・フィアーズをレッツお喋り。


1曲目、SOMEWHERE ONLY WE KNOW
特別な事なんてなんも無いんですが、何故かグッと来るんです。
ヴォーカルのトム・チャップリン(以下トム)の優しくも力強い歌声は、見事としか言いようが無いです。
彼の声が曲を導き、まとめ、完成させているように思えます。
一瞬、なんて儚げなんだろうか、と思えば
しっかりと見るべき物を見据えているかのような強さを含んでいたり
良いんだ〜。
この声を聴いて僕はてっきり、細身の繊細そうな見た目を想像していましたが
トムはちょっぴりぽちゃっとした普っ通〜の若者で
それがまた逆に好感度アップでした。
・・・お前が歌っとんかい!!的な、ね・・・!!
因みに「OH SIMPLE THING」ってとこが好きです。


このPVがまたなかなか可愛らしいのです。
森の妖精(コダマじゃないよ)だか守護霊だか分かりませんが、何者かがふよふよ居るんです。


純粋に綺麗な音楽がウケたってのはグッドニュースじゃないですか。
いつの時代も、良いもんは良いって事だ。


3曲目、WE MIGHT AS WELL BE STRANGERS
薄暗い部屋にぽつっと灯る小さな炎のような曲。
ドラムが入る瞬間とか良いですね。
ドラムのリチャード・ヒューズは渋いです。
徐々に徐々に盛り上がってゆく素晴らしい構成は圧巻。
楽器の盛り上がりっぷりが良い〜っす。
たった一度、訪れるマックスの盛り上がり所、小さな炎がぼわっと燃え上がる一瞬
心打たれます。
「〜BE STRANGERS」の切実さ、うおぉぉぉぉぉぉ〜ぅ、凄いな、大音量で聴くべし!!
そしてその後の静けさと言ったら・・・。
良い曲だなぁ。


このキーンのようなバンドを聴いてると改めて
ピアノって良いなぁ、と思いますね。
僕は猫ふんじゃったすら弾けやしないので、このまま永久に弾けないままなのでしょうが
本当に、小さい時から何かしら楽器を習っとけば良かった・・・と後悔してます。
僕の夢はイラストレーターなので別に今更、楽器を習得する為に時間を割きたくない訳で・・・つまり!!
時間の有り余ってるガキの頃に興味を抱いとけば!!
良かったのにねって話。
でもそしたら、僕はバンドマンになっていたかもしれない。
う〜ん、絵を描かない自分って淋しいな。
絵を描いてる時間が一番好きなのに。
じゃぁやっぱ楽器を習わなくて良かったかな〜。
人間って面白い生き物ですね。


6曲目、SHE HAS NO TIME
あぁ、極み、だなぁ。
奇妙な、緊張するような厳かさを帯びた始まり方。
トムの、震えるように語りかける歌が入ると、少しずつ姿を現す曲の形。
後ろで鳴るピアノの幻想的な響きは、雪原に舞い降りる奇跡のような輝きを放っている。
繰り返される「SHE SAYS SHE HAS NO TIME」の美しさったら!!
あと数回もっと繰り返されてたら抜け出せなくなっていたんじゃないかってほど、脳にぐぐっと来ます。
「LONELY PEOPLE〜」からの盛り上がりも、ささやかながら素晴らしい。
内容は置いといて、聴いただけの感想だけど
突き放すようでいて、でも優しさに満ち満ちている、不思議な曲。


8曲目、ほわぁっと宙に浮かぶみたい、異空間への入り口に繋がっていそうな奇妙な曲。
SUNSHINE
他の誰も触れない暖かさの中で二人っきり、って感じ。
「AND ONLY SOME IDIOT WOULD LET YOU GO」のメロディはぞくぞくしちゃいます。
「I SHOULD KNOW」から繋がる(広がる)サビは異様な心地良さ。
可愛らしくて宇宙的、スペースロ〜マンチック。


彼等の音楽は非常に澄んでいて分かり易く、曖昧さが無い。
痛いくらい儚げに切なくぅぅぅぅぅぅぅって感じじゃない所が良いです。
しっかりと足は大地を踏みしめているし、曲や歌には中身がぎっしり詰まっていて、空虚っぽくない。
それが意外というか、新鮮というか
古くないというか。


11曲目、UNTITLED 1
さっきとはまた違う、更なる異空間へ来てしまった。
宇宙の無限な広がりを遊泳しているようにも聴こえるし
地下の鍾乳石とかが満載ありそうな洞窟を放浪しながら歌う声が響いているようにも思える。
揺らめきとリズムの融合?いやぁ、おかしな曲だぜ。


12曲目、僕が愛して已まない曲。
何度聴いても飽き足らないし、どうにもこうにも好き過ぎる。
BEDSHAPED
他の曲も素敵なのに、この曲はずば抜けて僕の好み、ぅぅぅぅぅぅぅ素晴らしい感動でがっくがく震えが来るよぉぉぉぉぉぉぉ。
これだけ聴きながら朝から晩まで過ごせるような気がする。
気の所為だろうか。
これをカラオケに入れるべきだろうがぁぁぁぁぁぁぁ。
入れて下さいお願いします。
微かに洩れて差す光、ピアノが過去を思い出すような音色で響く。
トムの野郎!!
何故そんなにも良いんだい?!君の歌い方はまるで諦めた様にも、全てを慈しむようにも聴こえるよ。
トムの野郎!!
「YOU’LL FOLLOW ME BACK」から「WITH THE 〜」と繋がるサビは鳥肌もんです。
力強い歌声と、ドラマティックな楽器達の迫力に圧倒されます。
大音量で聴かなきゃ損だ。
この盛り上げ上手がぁぁぁぁぁど畜生ぉぉぉぉぉ良いなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
「BUT WHAT DO I KNOW?」がまた良いっすね、静と動の使い分けが良い。
キーンは歌詞も良い、と思います。
和訳のセンスかもしれないので毎度、明言出来ませんが・・・小難しくないっぽいけど単純でもない。
無駄に明るくも暗くもない、丁度良い感じ。
僕の好みとは違いますが、好きです。
そしてそして
ノスタルジックで、降り止まない雨のような間奏もナイスナ〜イスです。
間奏と絡むようにトムの声が入り、そのままサビの途中に繋がる展開も凄ぇぇ良いです。
最後の「I KNOW」の瞬間まで完全陶酔、曲に飲み込まれてしまって
我に返ると淋しくなっちまいます。


最後の曲、14曲目のALLEMENDE
アルマンドに何があって何処へ行ってしまって、帰って来たのか、知りやしませんが
これぞピアノの妙味、怖いくらい静かに盛り上がるのです。
ピアノ担当はティム・ライス・オクスリー
ピアノの音とトムの声の相性が良過ぎて恐ろしい、何なんだこれは、最早、異常だ。
「BUT AIN’T THAT THE WAY THAT THE WIND BLOWS」
「YOU HOME?」
脳にこびり付いて居座り続けるメロディだ。
そんでもってトムはクレイジーワンダフルシンガーですね。


このアルバムは間違いなく名盤と呼ぶに相応しいでしょう。
あと何十年後に聴いてもやっぱし良いと感じる筈。
ピアノロックだとかそんなジャンル分けどうだって良いじゃぁないですか。
良いもんは良いって事で。


こゆのを聴きながら僕は改めて
僕の周り殆どがKポップ(特にビッグ・バン?だったかな?ってグループ)にハマっていようが
関係無いやって思いますね。
自分の好きな音楽を好きなだけ聴けば良いんだ、と。
(有り得ないけど)若し駄目って言われたらもう日本に僕の居場所は無いな。


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