THE EXIES。。。HEAD FOR THE DOOR

90年代、ニルヴァーナを筆頭に時代を象徴した音楽シーンの傾向
グランジ全盛。
あの頃を彷彿とさせるようなバンド、ジ・エクシーズのメジャー2作目のアルバムです。


なんつ〜掠れた声!!
これでよくこんだけ歌えるもんだ・・・と、変に感心してしまいました。


このジ・エクシーズの曲を聴いておりますと
シンプルなロックってもんが如何にかっこいいかって、再認識させられますね。
ハッピーな雰囲気とは程遠く、楽器のサウンドはダークでへヴィー。
適度にね。
しかもサビは覚え易いメロディで、すぐに口ずさめちゃうと来たら
意図せずしてハマってしまいます。


潰れた蟻を更に擦り潰すような重たい音で幕開け。
1曲目、SLOW DRAIN
実際、始まってみるとそんなに重い曲じゃないのです。
中空飛行しているような絶妙な音程で展開されるサビは、まだまだ爪を隠している鷹って感じです。
しかし次の曲への期待を抱かせるに充分だ、多分。


それにしてもこのアルバム
なんて見にくい歌詞なのだろうか・・・英語の方なのですが、のるあぁぁぁぁぁぁぁぁってなります。


2曲目、SPLINTER
う〜ん、なんっかかっこいいんだよなぁ〜。
前作と比べて、そのように改善したとは言っているのですが
本当に、無駄の無いかっこよさ。
サビでの、階段を一段だけ上ったような盛り上げもナイスです。
過剰な演出が無い。


本作からのファーストシングル、UGLY
ファーストシングルに選ばれただけあって、非常に良い出来の曲〜クールだ!!
静かで穏やかで淀んだ冒頭、「ARE YOU UGLY」の第一声でもうK.Oっす。
サビで、ごあぁっと盛り上がるっつ〜か迫力の増す瞬間ったら・・・痺れまっせ〜。
和訳の方だと余りそう感じないのですが
歌詞がかっけぇ〜・・・歌詞と言うか、使ってる単語とか文章の構成とか。
僕は歌詞の内容も見ますが、そういうのをより重視しちゃいます、いつもじゃないけど。
ヴォーカルはスコット・スティーヴンス(以下スコット)って子かな??
こんな掠れてるのに〜声が〜何故こんなかっちょぇぇんだぁぁ〜??
あと、曲の最初の方、ギターの音が綺麗です。
楽器を褒めてどうする、しかし事実だもん。
なんか、抜き差しならない緊迫した状況みたいなのを感じさせる曲ですな。
日常の崖っぷちに佇むような。
こればっか繰り返し聴きまくれます。
真、好きですこの曲。


それを求めてプロデューサーを選んだらしいのですが
本作、ドラムが非常にパワフル&ハード。
もっとへヴィー系のバンドのCDなんかと比べても、引けを取らない力強いドラミン。
そんでもってベースもどぅーどぅるどぅーどぅる脳に響きますし
良い。


5曲目、HEY YOU
どんどこどんどこしてるのに、サビになると、ぱっと開けたように都会的。
原子と科学の融合みたいな?
過去と未来の調和みたいな?
その対比がなんとも美しく描き出されている感じ?
あへへ、何言ってんだか・・・。


暗い内容の詞が多い・・・ってか殆どそういうシリアスなのばっかです。
その辺が、グランジ全盛期を思い出させる一つの要因なのかもしれませんな。
よく分かりませんが・・・だってその頃の僕は漫画ばっか読んでる子でしたからね、ははは〜。


一変してノリノリなメロディにテンションもほほぉぉ〜い。
7曲目のF.S.O.S.
英語の気に入ってる所、FUCKって言葉を文中にさり気なく盛り込む所。
ある意味そうやって色んな文に順応してるFUCKって言葉自体が凄いです。


で、このバンドはですね、見た目も何気にかっこいいのさぁ〜。
音楽同様、シンプルで、過剰に飾ってない(でも素朴とは違う)し、ちょびっと黒メイクしてる程度。
インパクトには少々欠けるかもしれませんが、好感度大です。
そしてパフォーマンスも分かり易くて結構、派手。
その魅力はライヴで発揮されるのです。
生で観たいなぁ・・・。


どの曲にも言えますが、特別なメロディじゃないのに、何処か捻りが効いてて良いっす。
ん?と、気になるような・・・フックがあるように思います。
スコットのかしゅかしゅな声が既に一つのフックではあるのですが。


バラードがやって来ました。
10曲目、TIRED OF YOU、これがまた意外なほどに美しいので驚き。
愛らしい音が鳴って、ヴォーカルが乗って、音が増えて・・・
その過程だけで心が和んで目を閉じてしまいます。
さてさて、スコットが世にもビューティフルな裏声を披露してくれてます。
それ聴いて僕はちょっぴりどっきりしちゃいました。
既に超有名なバンドとかが出したなら、間違いなくヒットしそうなメロディです(個人的な意見ですよこれは〜)。
こんな綺麗な曲の歌詞はと言うと、和訳を見てみましょ〜。
息をするのも疲れた、全てが失われていく、希望が逃げていく、うわわ〜マイナスな匂い・・・
しかし
お前だけは飽き足らない、と締め括るのが粋ですね〜。
こういう美曲に難癖付けるなんて、野暮です。
素直に聴き惚れれば良いのです。


彼等のバンド名はEXISTENTIALISTS(なんだこの長ったらしい英語は!!)を省略した言葉なのだそうです。
実存主義者という意味のようです。


本作のタイトル、ヘッド・フォー・ザ・ドアーは、ドアに向かって。
しかしアルバムジャケットは、壁に向かって立っている人の首から下の写真。
奇妙ですね〜と同時にちょっと怖いですね。


ボーナストラックが2曲も入ってて嬉しいですね〜。


このバンドってどんくらい評価されてるんだろうか。
海の向こうの事はよく分かりませんね。
売れてて欲しいな〜。
売れてないのはおかしいだろ!!こんなに良いのに!!
でも幾ら良くても、時代に合わなきゃ売れないもんな〜。


これの次のアルバムは更に素晴らしい出来、言い過ぎかな、勝るとも劣らない出来です。
そちらに関してはまた次の機会に。


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