トンマッコルへようこそ

韓国の映画です。
音楽が、久石譲(ジブリ作品でお馴染み)。
聴いたらすぐ、久石譲だ!!と分かる、この方の作る音世界は大好きです。
暖かくて壮大。


これを日本の方が観て泣いたとしても、きっと僕等とは別の涙なのだろうなぁ。
只の感動してどうのこうのじゃなくて・・・やっぱし
言葉に出来ない哀しさは、同じ民族じゃないと理解は出来ないと思うのです。
まぁ、そりゃ当り前か。


トンマッコ、子供のように純粋な村。
まるで外の世界とは別の次元に在るかのように、戦争を知らない村。
銃すら見た事の無い村人達。
其処へやって来たお客さん。
一人は、空から降って来たアメリカ兵。
二人は、森からやって来た(連合軍)の兵。
三人は、山からやって来たの人民兵。
その不思議な村は、彼等の心の壁を壊し、愛を教え、生きる事を説いてくれた。
しかし戦争は、そんな小さなトンマッコルをも巻き込もうとしていた。
六人の兵士達は、愛すべきこの村を守る為、再び武器を手にするのでした。


色々習ったけどもう全然覚えてない情けない僕ですが
同じ民族同士で争うほど、哀しい物は無いですね。
同じ言葉を話し、初めて会うのに見馴れた顔の、同じ民族の、敵。
世界中よくある事さ、そんなの。
同じ国に住んでいるのに、民族間で争ったり、宗教間で争ったり。
それって、違う国の相手と戦うのよりも、よっぽど哀しい。


銃を向けられても意味が分からず、畑を荒らす猪の心配に夢中な村人達は
滑稽でありながらも
人が、本来そうでなければいけない姿でもあるように思える。


トウモロコシを蓄えておいた納屋で手榴弾がぶっ放され、無数のポップコーンが宙を舞うシーンは、なんとも幻想的。
ポップコーン好きには夢のような光景です。


ポップコーンと言えば
村にやって来た唯一のアメリカ兵、スミスは非常に良いキャラだった!!
言葉が通じなくても、心は通い合うんですね。
彼が、村の祭りの晩に、お婆ちゃんをおんぶしながら呟いた台詞(うろ覚えですが)
皆、楽しそうだ。これが人生だよね。
その穏やかな口調の端々から、村への愛が零れ落ちるみたいでした。
彼の存在は、この映画に必要不可欠。
お茶目で可愛くて、優しい、青い目のお客人。


村を守る為に、空からの爆撃を誘導する、という陽動作戦に出る兵士達。
最終的に、作戦は成功し、笑顔で爆撃を受ける主人公達。
笑顔で、と言いましたが
あんだけの数が降り注ぐのを目の当たりにしたら、もう笑うしかないです。
けれどもその光景は宛ら、ド派手な花火の中に佇むようで、(シーンがスローだった所為もあり)美しいのでした。
それは、ひと夏の幻(ブロークバック・マウンテンでも言った気がするな〜)。


北の方の兵士(メインの人)、凄ぇ渋くて滅茶かっこ良かったです。
僕は修学旅行で行きましたけど、北側、絶対あんなかっちょえ〜人居ないっすよ〜!!
映画だから良いか!!
でもかっこ良過ぎっす!!マジ、素敵でした・・・!!
かっこいいから着てる軍服も超クールに見えました・・・元々、軍服って好きなのですがね。


物語のヒロイン、無邪気で奔放で、悪く言うと頭の弱い娘。
彼女は、訪れた連合軍に撃たれて死んでしまいます。
村人で犠牲になったのは彼女だけ。
映画ラスト、兵士達の密かな戦いの後、全てを覆い包むような雪が映って、それよりも後。
兵士達が村にやって来てから初めて眠った、その眠っている最中に
部屋にこっそり入って、一番幼いっぽい兵士の頭に花を飾る無邪気な姿。
最後の最後にどんでん返すでも
秘密を明かすでも
なんでもないシーンなのですが
とても心に残るような、夢のように美しいシーンでした。


淡い恋と、友情と、沢山の暖かい気持ちが、燃えるように輝いて見えました。
コメディタッチな描き方と、内容自体のシリアスさが、絶妙。
へヴィーになり過ぎず、後味は爽やか。
ヴィヴィッドな映像に彩られた、良質な戦争映画だったと思います。


字幕を読んではいますけど、一応言ってる事は聞きとれている状態、だからかもしれませんが
朝鮮語(つまり韓国語)って、かっけぇな〜。
民族自慢ではないですよ。
言っておきますが、僕は、最も進化力があり且つ美的な言語は日本語だと思ってますから。
響きやら流れなんかはやっぱし、英語だとかのが綺麗ですけどね。
で、何がそんなかっけぇ〜のかと言いますと
口では説明できないのです。
じゃぁ言うなって話ですね・・・すいません!!でも本当、言葉自体に感情が宿ってる感じです。


トンマッコルの住人はどうやら肉を食べないみたいですが、僕は馬鈴薯をこよなく愛しているので
生きて行ける!!と思いました。
でも毎日三食そればっかじゃ、どうだろ・・・流石に飽きるんかな〜。
実験してみなきゃ〜。


皆さんも、トンマッコルへお立ち寄りの際はくれぐれもご注意くださいね。
一度入ってしまうと、帰りたくなくなるかもしれません。
グッドラック、皆さん。


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