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                                        信じられないなら拝むしかないだろう
                                        あそこに渡らなければ
                                        どうにもならないのだから
                                        寂莫と炎上する
                                        蜃気楼
                                        中央分離帯に逃げ込む
                                        惨めな見習い書生達
                                        半べそをかいて
                                        散り散りになって
                                        怪獣映画みたいだなって
                                        小さかったら、笑えてた
                                                                  

      こじんまりした神様の良心
      悲しみとは音信不通で
      何か言いたいことがあったかどうか
      白紙の回答はお互い様だね
      と、あの子の額に触れようとした
      やめてあげてよ
      僕は四つん這いになってみっともなく
      神様の股の間を潜り抜けた
      あの子は助からないけど
      手土産くらいは用意ができた
      

                                         違った地平線を見られるように
                                         背伸びをしたり、発明したり
                                         なんともいじらしいことだ
                                         服のない子も、悩める王も
                                         一番星からちゃんと数える
                                         遠くの分も、近くの分も
                                         見えるだけ全部拾いきろうと
                                         人生という不親切な
                                         緑の死刑台の上で

      襟を立て小走りになる死神を
      輪ゴムの銃で狙い撃て
      腹這いの少年兵達は
      手製の時間を従えている
      いつも手の平を胸に当てれば
      怪物の喜ぶ顔
      僕等の心が果てた時には
      その残骸を平らげておくれ

                                         机の上に置いてあった来年の手帳に
                                         犬小屋のような染みができて
                                         まだ使ってもいないのに
                                         君はそいつを遠ざける
                                         憎々しげに
                                         腹立たしげに
                                         でも誰も君を叱らない
                                         誰もが君を愛していて
                                         誰もが君を嫌っている
                                         そうだと僕は知っている
                                         そのことを君は知っている?
                                         こぼれたスープに泣かないで
                                         誰もが君を愛している
                                         

      取り止めになることを願った
      石鹸で手を洗うのにも注意を払って
      後ろに誰も待たさずに
      心弱さをこそぎ落として
      思うんだ
      大がかりな間違いは
      もう今日で終わりにしよう
      僕が挑むべきなのは
      打ち倒さなくちゃならないのは
      僕とそっくり同じ姿の
      卑怯で、卑屈で
      捻れた
      あいつ

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